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カテゴリー「創世記を読む」の記事

2008年1月 1日 (火)

天地創造(1)

あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。
 さて、年の初めにあたり、旧約聖書第1章の、この宇宙の、人類の初めを記した創世記の神話の部分を何回かに分けて投稿します。

創世記は、「初めに、神は天地を創造された」で始まります。何と厳かで深遠な言葉でしょう。この言葉が、聖書が言わんとすることのすべてを語っているように思います。

この言葉は、聖書全体を根底から支えている言葉です。創世記を深く読み込みたいと考えるのですが、なかなか根気のいる仕事で、いまだにできていません。
しかし、それがどれほど聖書の理解に役立つかと考えると、がんばりたいと思うのです。

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2008年1月 3日 (木)

天地創造(2)

創世記の1章3節以下で、神が「光あれ」といわれました。この言葉は、聖書全体の根底をなしている重要な言葉の一つです。

なぜなら、ヘブライ人への手紙第11章3節に、「この世界が神の言葉によって創造され」た、とあります。それは、創世記の1章3節以下で、神が「光あれ」と言われるとその通りに光が出来た、というふうに、天地創造のみ業は、神の言葉によって創造されたといっているのです。

このことの意味は、なにも科学的なやり方を示しているわけではないのです。その言葉が意味しているのは、そこに、神の明確な意志、思いがある、ということなのです。

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2008年1月 7日 (月)

天地創造(3)

ここでは神の創造の順序に従って考えてみたいと思います。神の創造は現在の科学で検証しても矛盾がないということです。

聖書と科学について詳しく知りたいと思われる方は、久保有政先生の「想像論の世界」徳間書店、を読まれたらいいと思います。

神の創造は七日にわたり、第一日目は、「光りあれ」という神のみ言葉が発せられ、光りと闇にわけられました。そして、光を昼と呼び闇を夜と呼ばれました(4節と5節)。

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2008年1月13日 (日)

七日目は来ていない

太陽や月ができる前、三日目までの一日は24時間とは限りません。それは何千年かも、何億年かもしれません。そう言う考え方から、創世記第1章を今日は違った見方で、つまり神はこの宇宙の創造から七日目に休まれるまでを、人類の歴史の最初から終わりまでをあらわしているものとして見てみたいと思います。

それは、この宇宙の歴史は、人類の歴史はすべて神の創造目的のために計画されているということです。そして、まだ創造の計画は未完成だと言うことです。

創造主がおられ何かを創造するなら当然その創造には目的があり、意味があるということです。そして、創造主は今もこの宇宙を支え生命の創造と人類救済の為に毎日働いておられる。

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2008年1月17日 (木)

楽園(エデンの園)物語(1)

皆さんはエデンの園の物語をご存知ですか。旧約聖書創世記第二章以降に記載されています、神が人類のために楽園を造ったことと、最初に人類に罪が入った経緯と、そのために人類を楽園からの追放する物語です。いわゆる失楽園物語です。すこし長いので三回に分けて投稿します。

なお、エデンの園はギリシア語で、パラダイス(喜びの園)ということです。パラダイスは、罪のない人か、罪が赦された人しか入れないところです。

クリスチャンが死ねばそこに行くことになっています。そこは四つの川の流れに潤され、恵まれた自然に囲まれた理想郷でありました。

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2008年1月24日 (木)

楽園(エデンの園)物語(2)

今回は、アダムとエバに罪が入ったときの二人の対応を見て見ます。面白いですよ。人間のもつずるさが、自己中心性がよく出ています。

エデンの園は、食べ物は豊富で産みの苦しみもない。気候もよく、身の危険もない楽園でした。おそらく神の使い天使に守られていたのですね。

アダムとエバは、そこですでに地上を支配していた悪霊(ヘビ=サタン)にそそのかされ、無垢で善良なるがゆえに巧妙にだまされ、罪(神に善悪の判断を求めず自分で判断する。神との約束を破った)を犯してしまいます。

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2008年2月 1日 (金)

楽園(エデンの園)物語(3)

今回は、最後の三回目です。罪を犯した二人はどのようになったのでしょう。二人の犯した罪の為に人類はサタンらの支配下におかれ、イエス・キリストが来られるときまで悲惨な、救いようのない社会を築きます。

さて、二人が犯した罪の結果ですが、神は女に向かって言われました。
「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は苦しんで子を産む。お前は男を求め、彼はお前を支配する。」(創世記第3章16節)。

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2008年2月 2日 (土)

「最初の殺人事件」(1)

創世記 第4章1節~16節を読みます。いつものとおり、何を言おうとしているか、書かれた目的にそって読もうと思います。ちょっと長くなりましたので、二回に分けます。

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2008年2月 8日 (金)

「最初の殺人事件」(2)

「最初の殺人事件」(1)に続きまして、本稿では、創世記第4章1節~16節の箇所が、何を伝えようとしているかを考えてみます。他にも解釈はあるでしょうが、わたしが思うところを書いてみます。

神は、カインの心を知りながら、6節で、「どうして怒るのか」と問われました。7節で、「もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。」とも言われました。 

人間は、自分が正しいと思っていることを否定されたら腹が立つ者です。だから、神がカインに問われたということは、カインの答えを待っておられた(カインの自由意志による答えを)と見るべきでしょう。
その答えがここで神が人間に教えようとすることではないでしょうか。

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2008年2月12日 (火)

洪水とノアの箱舟

神に従う信仰あつく神の好意を得たノアの物語です。カインはアベルを殺害し、人類最初の殺人が起こりましたが、その後の人類のありさまを、創世記第6章5節にこのように書かれています。

 

「主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのをご覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。

 

そして、7節で、「わたしは人を創造したが、これを地上から拭い去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する」。

 

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