ニネベの陥落(2)(ナホム書を読む) 3章
聖書箇所は、3章1節から19節です。
●1節.災いだ、流血の町は。町のすべては偽りに覆われ、略奪に満ち/人を餌食にすることをやめない。
●2節.鞭の音、車輪の響く音/突進する馬、跳び駆ける戦車。
●3節.騎兵は突撃し/剣はきらめき、槍はひらめく。倒れる者はおびただしく/しかばねは山をなし、死体は数えきれない。人々は味方の死体につまずく。
新改訳は、「ああ。流血の町」と訳しています。
ニネベの町は、「流血の町」となります。
「町のすべては偽りに覆われ、略奪に満ち/人を餌食にすることをやめない。」と描かれています。
2節の「鞭の音、車輪の響く音/突進する馬、跳び駆ける戦車」は、非常にリアルな表現ですが、ナホムがこの様を幻で見たのでしょう。
3節には、死体が山となって積み上がり、「死体の数は数えきれない。人々は味方の死体につまずく。」と描かれています。
その様は、まさに彼らが他の国々対して行なっていたことなのです。
それは、「偽りに覆われ」ですから、約束をしても、条約を結んでもすぐに反故にして相手を襲ったことを指しているのでしょう。
それから「略奪」と「人を餌食」です。
これらの行為をニネベはやめなかったから、今、ニネベは主によって同じ目にあっているのです。
これはニネベに対する主の裁きの理由ですが、4節でもう一つの裁きに理由が記されています。それは淫行です。
●4節.呪文を唱えるあでやかな遊女の/果てしない淫行のゆえに/彼女がその呪文によって諸民族を/淫行によって国々をとりこにしたゆえに
新改訳は、「これは、すぐれて麗しい遊女、呪術を行なう女の多くの淫行によるものだ。彼女はその淫行によって国々を、その魅力によって諸部族を売った。」です。
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