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カテゴリー「ナホム書を読む」の記事

2022年5月28日 (土)

ナホム書前置き(ナホム書を読む)

旧約聖書には、預言書は、大預言書が5、小預言書が12ありますが、ミカ書は小預言書のひとつで、捕囚期前の預言書です。

 

ナホムと言う名前の意味は、「慰めに満ちた」と言う意味だそうです。
ナホムが伝えた預言は、神からの啓示で、ニネベ(アッシリアの首都、滅びたのは紀元前612年です)に対する厳しい裁きの預言です。
ナホムはエルコシュ人で、ニネベが滅びる前に南ユダ王国で活躍した預言者です。

 

「ニネベ」はアッシリヤの首都であり、かつて最初の権力者であったニムロデが建てた町のひとつと言うことです。
そして、その町は神に逆らう勢力の中心であったということです。

 

ナホム書が書かれた時期は、二つの出来事から推測できます。
一つはニネベが陥落した紀元前612年です。

 

もう一つは、ナホム書3章8節から10節にあるエジプトの「テーベ」という首都の名があり、水に囲まれたエジプトの首都テーベがアッリシアによって陥落されたのは紀元前663年ですから、ナホム書が書かれたのは、紀元前663年から紀元前612年の間です。

 

アッシリアは、紀元前663年ころが最盛期なのですが、それから50年たらずで首都ニネベが滅びます。
そのために南ユダ王国は、アッシリアの支配から解放されるのですが、南ユダ王国に対する脅威はアッシリアからバビロンへと移行します。
なお、北イスラエル王国は、紀元前722年に首都サマリヤがアッシリアによって陥落しています。

 

 

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主の怒り(ナホム書を読む) 1章

聖書箇所は、1章1節から14節です。
●1節.ニネベについての託宣。エルコシュの人ナホムの幻を記した書。

 

ナホムがこの預言を行なったのは、紀元前663年から612年までの間であろうと思います。
預言の内容は、紀元前612年に、バビロンとメディヤの連合軍がニネベ(アッシリアの首都)の町を倒すことに集中しています。

 

ヨナが預言を行なっていたのは、ヤロブアム二世の治世の時ですから、ナホムの預言より一世紀半前のことです。
と言うことは、ヨナの警告によりニネベの町はニネベの王を始めとする全住民が悔い改めたので、神はニネベの住民をお赦しになられたのですが、間もなくして彼らは元の悪い行ないを再開したそうですから、神はヨナより後の預言者ナホムをもってニネベの滅亡を改めて警告されたのでしょう。

 

●2節.主は熱情の神、報復を行われる方。主は報復し、激しく怒られる。主は敵に報復し/仇に向かって怒りを抱かれる。
●3節.主は忍耐強く、その力は大きい。主は決して罰せずにはおられない。その道はつむじ風と嵐の中にあり/雲は御足の塵である。

 

 

 

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ニネベの陥落(1)(ナホム書を読む)

聖書箇所は、2章1節から14節です。
ナホムは幻を見ました。
それは、神に敵対する勢力であったアッシリアの首都ニネベが、バビロン・メディヤ連合軍によって完全に滅びる(アッシリアも)と言う神による宣告と幻です。

 

完全に滅びるとは、二ネベが歴史の中から完全に消え失せるということです。
これはすべて終末(終わりの日とかその日とも呼ばれています)に起こる「予型」となります。

 

つまり、ニネベの陥落は反キリスト(=獣)の滅びを示す型となっているのです。
そして、神の民イスラエルにかかわった諸国、すなわち、エジプト、アッシリア、バビロン、ペルシア、ギリシア、ローマの滅亡はすべて神が立ち向かわれた結果だと言うことです。

 

そしてこのことは神の歴史支配における主権を啓示していることになります。

 

●1節.見よ、良い知らせを伝え/平和を告げる者の足は山の上を行く。ユダよ、お前の祭りを祝い、誓願を果たせ。二度と、よこしまな者が/お前の土地を侵すことはない。彼らはすべて滅ぼされた。

 

「よこしまな者」は、「ならず者」「卑しい者」「悪い者」「堕落した者」「邪悪な者」「滅びの者」という意味で、神に敵対する存在(あるいは勢力)に適用されています。

 

 

 

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ニネベの陥落(2)(ナホム書を読む) 3章

聖書箇所は、3章1節から19節です。
●1節.災いだ、流血の町は。町のすべては偽りに覆われ、略奪に満ち/人を餌食にすることをやめない。
●2節.鞭の音、車輪の響く音/突進する馬、跳び駆ける戦車。
●3節.騎兵は突撃し/剣はきらめき、槍はひらめく。倒れる者はおびただしく/しかばねは山をなし、死体は数えきれない。人々は味方の死体につまずく。

 

新改訳は、「ああ。流血の町」と訳しています。
ニネベの町は、「流血の町」となります。

 

「町のすべては偽りに覆われ、略奪に満ち/人を餌食にすることをやめない。」と描かれています。
2節の「鞭の音、車輪の響く音/突進する馬、跳び駆ける戦車」は、非常にリアルな表現ですが、ナホムがこの様を幻で見たのでしょう。

 

3節には、死体が山となって積み上がり、「死体の数は数えきれない。人々は味方の死体につまずく。」と描かれています。
その様は、まさに彼らが他の国々対して行なっていたことなのです。

 

それは、「偽りに覆われ」ですから、約束をしても、条約を結んでもすぐに反故にして相手を襲ったことを指しているのでしょう。
それから「略奪」と「人を餌食」です。

 

これらの行為をニネベはやめなかったから、今、ニネベは主によって同じ目にあっているのです。
これはニネベに対する主の裁きの理由ですが、4節でもう一つの裁きに理由が記されています。それは淫行です。

 

●4節.呪文を唱えるあでやかな遊女の/果てしない淫行のゆえに/彼女がその呪文によって諸民族を/淫行によって国々をとりこにしたゆえに
新改訳は、「これは、すぐれて麗しい遊女、呪術を行なう女の多くの淫行によるものだ。彼女はその淫行によって国々を、その魅力によって諸部族を売った。」です。

 

 

 

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