.ヨナ書前置き(ヨナ書を読む)
旧約聖書には、預言書は、大預言書が5、小預言書が12ありますが、ヨナ書は小預言書のひとつで、捕囚期前の預言書です。
ヨナ書がいつ誰によって記されたかはわかりませんが、本書は現実の歴史と符合している個所もありますから、ヨナ自身の体験が記されていると思います。
ヨナ自身がヨナ書を作成したならば、列王記下14章25節の北イスラエルの繁栄の預言もヨナ書に記載されているはずです。
ヨナ書の特徴は、ヨナ書の中でヨナに託された神の言葉がわずか一言だけで、それは、「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる。」(3章4節)です。
よって、ヨナ書は預言書というよりは、むしろヨナという人物の体験を誰かが記録した物語とも言えます。
なお、ヨナのこのほかの預言は、列王記下14章25節(ヨナ書のヨナと列王記下14章25節(下記)のヨナが同一人物として)によれば、北イスラエルの王ヤロブアム二世の時代(紀元前793年から753年)に、かつてヨナがイスラエルの繁栄の約束を語ったことが実現されたとあります。
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