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カテゴリー「オバデヤ書を読む」の記事

2022年5月20日 (金)

オバデヤ書前置き(オバデヤ書を読む)

オバデヤ書は、たった一章しかない短い書物で、内容的は一貫してエドムの民に下された神の裁きを語っています。
エドムの民はイスラエルから分離した民で、両者は血族関係にあったのですが、互いに絶えず抗争を繰返していました。

 

内容は、エドムの運命に関する神の告知とエドムの滅亡の理由、そして、神の審判の日がエドムの民だけでなく,すべての異邦の民にも近づいていること,また新しいイスラエルの回復が宣言されています。

 

「オバデヤ」という名は、「主のしもべ」であるとか「主の礼拝者」という意味だと言うことです。
すべての預言者が主に幻を見せられて語っているわけではないのですが、オバデヤは主に幻を見せられてそのまま語っているのです。

 

 

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エドムの傲慢と滅亡(オバデヤ書を読む)1節

聖書の箇所は、1節から18節 です。
2~10節にあるすべての動詞は、預言的完了形、つまり、人間の時間の流れとしては未来に起こる出来事ですが、あたかもそれが実現したかのように語られているのです。

 

●1節.オバデヤの幻。我々は主から知らせを聞いた。使者が諸国に遣わされ/「立て、立ち上がって/エドムと戦おう」と告げる。主なる神はエドムについてこう言われる。

 

オバデヤ書では、10節と18節でエドムの完全な滅びが預言されています。
オバデヤは幻でもって主から示されているのですが、その幻は、主の「使者が諸国に遣わされ」た諸国は、エドムと同盟を結んでいる国々ですが、主がその国々の指導者に、「立て、立ち上がって/エドムと戦おう」と告知する姿でした。

 

その国々は、ユダの捕囚先であるバビロン帝国の支配下でもあった国々ですが、その国々は、エドムと関係を保っていたけれども、それを破棄して裏切りエドムに攻め込めと言うことです。

 

●2節.「見よ、わたしはお前を/諸国のうちで最も小さいものとする。お前は、大いに侮られる。

 

 

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イスラエルの回復(オバデヤ書を読む)19節から21節

聖書の箇所は、19節から21節 です。
ここは、ユダヤ人が攻め込まれて、踏みにじられていた周囲の敵が持っていたものを、イスラエルに住む者が占領するという主なる神の約束です。

 

●19節.彼らは、ネゲブとエサウの山、シェフェラとペリシテ人の地を所有し、またエフライムの野とサマリアの野、ベニヤミンとギレアドを所有する。

 

「彼ら」とは、南ユダ、および北イスラエルの民のことでしょう。

 

●20節.捕囚となったイスラエル人の軍団は、カナン人の地をサレプタまで所有する。捕囚となった、セファラドにいるエルサレムの人々は、ネゲブの町々を所有する。

 

19節と20節の意味はどういうことでしょうか。
「彼らは、ネゲブとエサウの山、シェフェラとペリシテ人の地を所有し、またエフライムの野とサマリアの野、ベニヤミンとギレアドを所有する。捕囚となったイスラエル人の軍団は、カナン人の地をサレプタまで所有する。

 

 

 

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