前置き(ホセア書を読む)
ホセア書は、12の小預言書のひとつで、8世紀の預言者です。
小預言書と言いましても、単純に預言の量が少ないことからそう分類されたと言うことです。中身ではありません。
ホセア書全体のテーマは、「姦通する女への愛」です。
ホセアは、神の命により、不幸な結婚を通して神の愛を体験的に知ることが出来ました。
神が異邦の神バアル(カナンの土着信仰)を慕うイスラエルに対して、なおもご自分の愛を傾けられますが、その姿を預言者ホセア自身が、姦通する女を娶ることによって体験し預言するというものです。
さて、ホセアが預言者として立てられたのは北イスラエル王国ヤロベアム二世の晩年(前750年頃)の頃です。
当時の北イスラエルは、統一イスラエルから分裂した後、ヤロベアム二世が統治したのですが、その時代は政治的に安定し、経済も栄えていましたが、貧富の格差が拡大し、道徳心は低下し、不正と不義が横行していました。
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