エフライムの終わり(2)〈ホセア書13章・14章)
聖書の箇所は、13章1節から14章10節です。(2)は14章1節から10節までです。
このホセア書、最後の章は、北イスラエル王国の崩壊後の回復と祝福について語られているのでしょう。
内容は、三つの部分からなります。
第一は、2-3節前半で、悔い改めと立ち返りへの勧告。
第二は、3節後半-4節で、民による悔い改めの祈り。
第三は、5-9節で、救いの約束としての神の応答。
●1節.サマリアは罰せられる。その神に背いたからだ。住民は剣に倒れ/幼子は打ち殺され/妊婦は引き裂かれる。
サマリアは、北イスラエルの首都です。
サマリアが罰せられるのは、「神の背いたかたら」とされます。
自分が躓くのは、やはり自分の不義なのですが、わたしたちはその真実を認めたくなくて、現実を避けようと、逃げよう、あるいは隠れようとします。
●2節.イスラエルよ、立ち帰れ/あなたの神、主のもとへ。あなたは咎につまずき、悪の中にいる。
●3節.誓いの言葉を携え/主に立ち帰って言え。「すべての悪を取り去り/恵みをお与えください。この唇をもって誓ったことを果たします。
「イスラエルよ、立ち帰れ」で巣から、主が悔い改めを促されているのです。
悔い改めというのは、「主に立ち帰って」「すべての悪を取り去り/・・」を主に誓うことです。
「あなたの神、主に立ち返れ」の意味は、単に主のところに立ち返れという意味ではなく、「もっと深く、もっと親しく、主のふところに届くように立ち返る」ことを求めていると言うことだと言うことです。
まさに「悔い改めと立ち返りへの勧告」です。
だから「この唇をもって誓ったことを果たします。」と、4節に続く祈りがあるのです。しかし、このような誓いは自らの力で主の立ち返ることが出来ない民にとって何の意味もなさないと思うのですが、ホセアの願望でしょうか。
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