終わりの時についての幻(6)(12章)
聖書の箇所は、ダニエル書10章1節から21節、11章1節から45節、12章1節から13節です。
投稿は六回に分けまして、(6)は12章1節から13節です。
最後の章になりました。12章は10章の「終わりの時についての幻」、すなわち、ペルシア王国以後の世界の諸王国についての預言の続きです。
ここまでの出来事を簡単にまとめておきますと、ダニエルが断食をして祈っている時、天使が現われてこれから起こる戦いを明らかにしました。
11章では、ペルシヤの王からギリシヤの王に移り、その国が四つに分割され、そのうち南の王と北の王が派遣争いをします。
そして、その戦いの中で北から現われるアンティオコス・エピファネス四世、すなわち、「憎むべき荒廃をもたらすもの」を幻で見ました。
11章36節に「怒りの時が終わるまで栄え続ける」王は、反キリストについての預言とされていますが、彼が自分を神とし、そして世界を治める王となり、それから世界大戦が始まることになります。
その最終戦争の最中に、ダニエルの民、つまりユダヤ人たちがどうなるのかについて、天使はここで明らかにします。
ここ12章は、ダニエル書全体の要約になると思います。
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