前置き(ヨハネの黙示録
ヨハネの黙示録は、ほとんど象徴的表現で、内容は謎に満ちています。
わたしは最も難解な文書だと思っています。
最初はこの黙示録を読み解釈することをあきらめていたのですが、黙示録を読み終終わらなければ新約聖書は完成しません。キリストの福音も完成しないのです。
このままほっておくのも心残りで、先人の助けを借りて、何とか挑戦してみたいと思って読み始めました。
黙示録は、創造主から与えられた幻を、そのまま記そうとした特殊なものです。
著者は、福音を伝えたかど(具体的には、ローマ皇帝を神として礼拝せよと命じられたからだと思うのですが)で流された先である、エーゲ海のパトモス島でこの文書を書いて(1章9節)います。
そして、この黙示録のあて先を「アジア州にある七つの教会」(1章4節)としています。
したがって、本書が流布した場所は、ローマ帝国のアジア州、すなわちエフェソを中心とする小アジア西岸の地域になると思います。
著者は、自分が神から黙示を受けたのは、「神の言葉とイエスの証しのゆえに、パトモスと呼ばれる島にいた」ときとしています(1章9節以下)ので、ヨハネが幻を見たのはパトモス島なのでしょうが、パトモス島で本書が書かれたかどうかは分かりません。
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