カテゴリー「使徒言行録を読む」の記事

2019年1月19日 (土)

パウロ暗殺の陰謀

聖書の箇所は、使徒言行録23章12節から22節です。

●12節.夜が明けると、ユダヤ人たちは陰謀をたくらみ、パウロを殺すまでは飲み食いしないという誓いを立てた。

●13節.このたくらみに加わった者は、四十人以上もいた。

●14節.彼らは、祭司長たちや長老たちのところへ行って、こう言った。「わたしたちは、パウロを殺すまでは何も食べないと、固く誓いました。

●15節.ですから今、パウロについてもっと詳しく調べるという口実を設けて、彼をあなたがたのところへ連れて来るように、最高法院と組んで千人隊長に願い出てください。わたしたちは、彼がここへ来る前に殺してしまう手はずを整えています。」

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パウロ、最高法院で取り調べを受ける

聖書の箇所は、使徒言行録22章30節から23章11節です。

●30節.翌日、千人隊長は、なぜパウロがユダヤ人から訴えられているのか、確かなことを知りたいと思い、彼の鎖を外した。そして、祭司長たちと最高法院全体の召集を命じ、パウロを連れ出して彼らの前に立たせた。

ローマ軍の千人隊長は、今度はパウロを祭司長とサンヘドリン(最高法院)の前に出させます。

パウロはかつてサンヘドリンの一員でしたから、その場においての弁明の要領は心得ていたでしょう。

●23章1節.そこで、パウロは最高法院の議員たちを見つめて言った。「兄弟たち、わたしは今日に至るまで、あくまでも良心に従って神の前で生きてきました。」

パウロは最高法院の議員の前で、「兄弟たち」と語りかけます。

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2019年1月17日 (木)

パウロと千人隊長

聖書の箇所は、使徒言行録22章22節から29節です。

●22節. パウロの話をここまで聞いた人々は、声を張り上げて言った。「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしてはおけない。」

「人々」と言うのは、ユダヤ人のことでしょう。

ユダヤ人たちが怒ったのは、自分たちと同じユダヤ人のパウロが、ユダヤ人と異邦人は神の前に同じだと主張しているからではないでしょうか。

それはユダヤ人の彼らにとって決して許されることではないのです。

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パウロ、異邦人のための宣教者となる

聖書の箇所は、使徒言行録22章17節から21節です。

●17節.「さて、わたしはエルサレムに帰って来て、神殿で祈っていたとき、我を忘れた状態になり、

パウロは、主イエスが自分をどのように召しておられるのか、自分に対する使命は何か、神の召命の体験を語ります。

この召命の出来事は、パウロのダマスコでの回心体験から三年後のことでした。三年の間パウロは、アラビアの砂漠にいた(ガラテヤ1の17、その理由は不明)ということですから、「アラビアからエルサレムに帰ってきて」と言うことになります。

●18節.主にお会いしたのです。主は言われました。『急げ。すぐエルサレムから出て行け。わたしについてあなたが証しすることを、人々が受け入れないからである。』

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パウロ、自分の回心を話す

聖書の箇所は、使徒言行録22章6節から16節です。

パウロはここで復活したイエスとの出会いの体験を話します。

●6節.「旅を続けてダマスコに近づいたときのこと、真昼ごろ、突然、天から強い光がわたしの周りを照らしました。

●7節.わたしは地面に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と言う声を聞いたのです。

●8節.『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。

パウロに対する呼びかけは「『サウル、サウル、』との呼びかけで、パウロは「主よ」と答えていますから、信仰体験はあくまで個人の問題だということでしょう。

パウロは、この時点ですでにイエスのことを「主よ」と言って語りかけています。主とは、自分のあるじ、支配者のことです。

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2019年1月15日 (火)

パウロ、弁明する

聖書の箇所は、使徒言行録21章37節から40節、22章1節から5節です。

パウロは、ローマ軍に連行される際に、エルサレムのユダヤ人に自分が受けた啓示と使命を語り弁明します。

●37節.パウロは兵営の中に連れて行かれそうになったとき、「ひと言お話ししてもよいでしょうか」と千人隊長に言った。すると、千人隊長が尋ねた。「ギリシア語が話せるのか。

●38節.それならお前は、最近反乱を起こし、四千人の暗殺者を引き連れて荒れ野へ行った、あのエジプト人ではないのか。」

38節によると、ローマ軍の千人隊長がパウロを逮捕した理由は、パウロが、四千人の暗殺者をひきつれて暴動を起こしたエジプト人(ギリシア語を話せるから)だと思ったからです。

千人隊長も、この騒乱のきっかけとなったアジアからのユダヤ人と同じように判断ミスをしたのです。

しかし、よく考えれば神殿に入らなければこのような事態は起こらなかったと思うのです。

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パウロ、神殿の境内で逮捕される

聖書箇所は、使徒言行録21章27節から36節です。

パウロがヤコブの勧めに従って神殿に入ったとき、エフェソでパウロを訴えて失敗したユダヤ人たちが、パウロが異邦人を神殿の聖域に連れ込んだとして騒ぎ立て、パウロを捕らえて殺そうとします。

その時、ローマの軍隊が出動してパウロを拘束し連行します。

この時からパウロは、騒乱を引き起こした罪で囚われ人となり、ローマに送られて総督の裁判を受けることになります。パウロ最後の旅路です。

●27節.七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を捕らえ、

●28節.こう叫んだ。「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」

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2019年1月13日 (日)

パウロ、ヤコブを訪ねる

聖書の箇所は、使徒言行録21章17節から26節です。

エルサレムに到着したパウロは、翌日同行した異邦人集会の代表者たちを伴って、エルサレム共同体の代表者である「主の兄弟」ヤコブと長老たちに会いま す。

この時のエルサレムの共同体には、十二使徒の重要メンバーであるペトロもヨハネも居なかったのではと言われています。

既に主の兄弟ヤコブが、エルサレム共同体の代表をしていましたから、そういうことだと思います。

なお、このパウロのエルサレム訪問は、エルサレム共同体に献金を渡すことがおもな目的であったと思いますが、献金のことは触れられていませんから何らかのエルサレム側に受け取れない事情があったのでしょうか。

たとえば、律法遵守とか割礼の問題などです。

著者ルカは、ただ、ヤコブがパレスチナ・ユダヤ人信者の間にパウロに対する激しい反感があることを伝えて、パウロに律法順守の姿勢を示すために神殿での清めの祭儀に参列するように勧めたことを伝えています(17節から26節)。

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パウロ、エルサレムに行く

聖書箇所は、使徒言行録21章1節から16節です。

●1節.わたしたちは人々に別れを告げて船出し、コス島に直航した。翌日ロドス島に着き、そこからパタラに渡り、

●2節.フェニキアに行く船を見つけたので、それに乗って出発した。

●3節.やがてキプロス島が見えてきたが、それを左にして通り過ぎ、シリア州に向かって船旅を続けてティルスの港に着いた。ここで船は、荷物を陸揚げすることになっていたのである。

パウロの一行がエフェソを出発し、エルサレムへ向けて旅を始めました。

コス島、ロドス島につき、そこからパダラに渡り、フェニキヤに行く直行便があったのでそれに乗り変えます。
彼らはエルサレムに早く着くために直行便に乗り換えたのでしょう。

●4節.わたしたちは弟子たちを探し出して、そこに七日間泊まった。彼らは“霊”に動かされ、エルサレムへ行かないようにと、パウロに繰り返して言った。

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2019年1月11日 (金)

エフェソの長老たちに別れを告げる

聖書の箇所は、使徒言行録20章17節から38節です。

●17節.パウロはミレトスからエフェソに人をやって、教会の長老たちを呼び寄せた。

長老たちとは霊的指導者で、他には指導的な働きをする人として、監督、牧師、長老、執事などがありますが、監督と牧師と長老は基本的に同じ人を指すと考えられています。

その人たちは、霊的な事柄において指導的な働きをする人だと思います。

そして、執事は教会の会計とか運営など、物質的なことを管理する働きをする人でしょう。

キリスト教会の派、あるいは組織によって役目は違うのでしょう。

パウロはエフェソに入らないで使いをやって長老を呼びよせているのは、先の騒動(19章23節以降)でエフェソから追放処分を受けていたからではないでしょうか。

●18節.長老たちが集まって来たとき、パウロはこう話した。「アジア州に来た最初の日以来、わたしがあなたがたと共にどのように過ごしてきたかは、よくご存じです。

パウロは、長老たちにわたしがあなたがたと共にどのように過ごしたか「よくご存知です。」と言っています。

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