カテゴリー「使徒言行録を読む」の記事

2019年2月 5日 (火)

パウロ、ローマで宣教する

聖書の箇所は、使徒言行録28章17節から31節です。

●17節.三日の後、パウロはおもだったユダヤ人たちを招いた。彼らが集まって来たとき、こう言った。「兄弟たち、わたしは、民に対しても先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に引き渡されてしまいました。

●18節.ローマ人はわたしを取り調べたのですが、死刑に相当する理由が何も無かったので、釈放しようと思ったのです。

●19節.しかし、ユダヤ人たちが反対したので、わたしは皇帝に上訴せざるをえませんでした。これは、決して同胞を告発するためではありません。

●20節.だからこそ、お会いして話し合いたいと、あなたがたにお願いしたのです。イスラエルが希望していることのために、わたしはこのように鎖でつながれているのです。」

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ローマ到着

聖書の箇所は、使徒言行録28章11節から16節です。

パウロの乗った船は、いよいよローマに向かって出帆します。

●11節.三か月後、わたしたちは、この島で冬を越していたアレクサンリアの船に乗って出航した。ディオスクロイを船印とする船であった。

●12節.わたしたちは、シラクサに寄港して三日間そこに滞在し、

マルタ島には、パウロたちのほかに冬を過ごしていた船があったのでしょう。

その船は、パウロたちがもともと乗っていた船と同じく、アレキサンドリアから来た船でした。

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2019年2月 2日 (土)

マルタ島で

聖書の箇所は、使徒言行録28章1節から10節です。

使徒パウロがローマに来て、そこで福音を宣べ伝えるところで、この書物が完結しています。

パウロは、囚人の身でありながら福音を宣べ伝えていたのです。

●1節.わたしたちが助かったとき、この島がマルタと呼ばれていることが分かった。

●2節.島の住民は大変親切にしてくれた。降る雨と寒さをしのぐためにたき火をたいて、わたしたち一同をもてなしてくれたのである。

島の人々の反応は、非常に好意的でした。彼らが漂着するのを見るやいなや、彼らは「降る雨と寒さをしのぐためにたき火をたいて、」持てなしてくれました。

この「島の人々」とは、ギリシア語で、「バルバロス」というそうです。

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難破する

聖書の箇所は、使徒言行録27章39節から44節です。

●39節.朝になって、どこの陸地であるか分からなかったが、砂浜のある入り江を見つけたので、できることなら、そこへ船を乗り入れようということになった。

朝になって、やっと陸地に辿り着きました。

もう一息です。

しかし、小舟がありませんからどうして陸に上がるのでしょうか。

そのことで、また事件が起きます。

●40節.そこで、錨を切り離して海に捨て、同時に舵の綱を解き、風に船首の帆を上げて、砂浜に向かって進んだ。

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2019年1月31日 (木)

暴風に襲われる

聖書の箇所は、使徒言行録27章13節から38節です。

●13節.ときに、南風が静かに吹いて来たので、人々は望みどおりに事が運ぶと考えて錨を上げ、クレタ島の岸に沿って進んだ。

パウロの「航海はもう危険」(10節)という忠告にもかかわらず百人隊長はフェニクス港に向けて船を出します。
穏やかな南風は、ほんの一時に過ぎませんでした。

やがて、この出航が大惨事につながります。

●14節.しかし、間もなく「エウラキロン」と呼ばれる暴風が、島の方から吹き降ろして来た。

島の方から(北東から)「エウラキロン」と呼ばれる暴風が吹き下ろしてきました。この風は北極地方からの風で、向かい風になるそうです。

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パウロ、ローマへ向かって船出する

聖書の箇所は、使徒言行録27章1節から12節です。

●1節.わたしたちがイタリアへ向かって船出することに決まったとき、パウロと他の数名の囚人は、皇帝直属部隊の百人隊長ユリウスという者に引き渡された。

「わたしたちは」となっていますから、パウロと弟子も何人か同行していたのでしょう。

使徒言行録の著者ルカとテサロニケ出身のアリスタルコもその中にいたのではと思います。

アリスタルコは、 パウロの手紙の挨拶の中に何回が登場します。

「イタリアへ向かって船出することに決まった」とあるのは、パウロはローマ皇帝に上訴しましたから、皇帝の前での法廷に立つために囚人としてイタリアのローマに行くことが決まったと言うことでしょう。

パウロはかねてからローマに行くことを願っていました。

ローマがその当時の世界の中心地であり、ローマ皇帝の前で、ローマ市民に福音を語ることは、主イエスが命じられた全世界に福音を宣べ伝える使命を果たすことになるからでしょう。

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2019年1月29日 (火)

パウロ、アグリッパ王に信仰を進める

聖書の箇所は、使徒言行録26章24節から32節です。

このようにパウロは、ユダヤ人たちが待ち望んでいた神の約束、すなわち、メシアが来られることと死者の復活がイエスにあって成就したことをアグリッパ王に話しました。

希望として抱いていた光が、自分の身に訪れたのです。

けれども、この話しをずっと聞いていた総督フェストゥスが突然叫びました。

●24節.パウロがこう弁明していると、フェストゥスは大声で言った。「パウロ、お前は頭がおかしい。学問のしすぎで、おかしくなったのだ。」

聖書を信じない現実的な考えのフェストゥスには、天からの啓示とか、死者の中からの復活とかはとても理解できることではなかったのでしょう。

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パウロの宣教の内容

聖書の箇所は、使徒言行録26章19節から23節です。

●19節.「アグリッパ王よ、こういう次第で、私は天から示されたことに背かず、

●20節.ダマスコにいる人々を初めとして、エルサレムの人々とユダヤ全土の人々、そして異邦人に対して、悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めにふさわしい行いをするようにと伝えました。

パウロは、自分が行なっていたことを、「私は天から示されたことに背かず、」(19節)と言っています。

天からの啓示、つまり、神の呼びかけに対して従順になり、任された任務を忠実に行なっていったのですと言っているのでしょう。

そしてユダヤ全土の人々と異邦人に伝えたことは、「悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めにふさわしい行いをする」(20節)ことでした。

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2019年1月27日 (日)

パウロ、自分の回心を語る

聖書の箇所は、使徒言行録26章12節から18節です。

前節までパウロは、自分が回心する前までの自分の生涯について語りました。

ここでは、自分の回心の体験を語ります。

●12節.「こうして、私は祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向かったのですが、

●13節.その途中、真昼のことです。王よ、私は天からの光を見たのです。それは太陽より明るく輝いて、私とまた同行していた者との周りを照らしました。

キリストの弟子たちを迫害する為にダマスコへ行く途上、真昼間の太陽の輝きよりも、さらに明るい光がパウロと同行していた者を照らしました。

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パウロ、アグリッパ王の前で弁明する

聖書の箇所は、使徒言行録26章1節から11節です。

●1節.アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そこで、パウロは手を差し伸べて弁明した。

パウロが皇帝カイザルに上訴したのは、自分がエルサレムに戻されて、ユダヤ人の陰謀によって殺される危険があったこと、また、総督の政治的な道具として利用されていたことに気がついたからでした。

したがって、皇帝への上訴は正統な裁判を受けるためであったのです。

そこで総督フェストゥスは、パウロをローマへ護送するにつき訴状を作成しますが、ことが宗教問題であるから、どのように書けばよいのか罪状が思いつかなかったのでしょう。

それは当然ですが、総督がユダヤ人の慣習や宗教問題について無知だったからです。

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