命の言葉(1章)
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
さて、ヨハネの手紙一から読み始めたいと思います。
この手紙は使徒ヨハネが長老として彼の共同体の信徒に対し、集会で読まれることを目的に書かれた勧告ないし説教であると言われています。
この手紙は、長老の事実上人生最後の言葉となったので、遺訓だといわれています。ヨハネの人生の集大成なのでしょう。
長老ヨハネは、ヨハネの福音書を著したヨハネで、キリスト証言の最初期の一人としての証人です。
つまり、生前のイエスとの出会い、十字架死、復活、聖霊降臨、御霊の働きを実際に体験した中から得たものを自分の命をかけて守ろうとする証言だと言えます。
「ヨハネの手紙一」は、年代的に「ヨハネの福音書」よりも後に書かれたということです。
読んでみて、ヨハネ独特のイエスの捉え方に興味を持ちました。
ここではイエスを成ったものでなく初めからあったもの、つまり、被造物ではなく創造主、神であると証しています。
ヨハネは地上におられたときのイエスとの関わりをもって、生前のイエスを知るほかの弟子とともにそれが真実であると証していると思います。
それでは読み始めたいと思います。
聖書の箇所は、「第一ヨハネの手紙」第1章1節から4節です。
●1節.初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について。・・
「初めからあったもの」とは、イエス・キリストを指します。
ヨハネの福音書第1章1節の最初の言葉、「初めに言があった」に対応すると思います。
「言」は「ことば」と読みイエス・キリストを指します。
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