結びの言葉(ヨハネの手紙三)(13節から)
聖書の箇所は、ヨハネの手紙三13節から15節です。
●13節.あなたに書くことはまだいろいろありますが、インクとペンで書こうとは思いません。
●14節.それよりも、近いうちにお目にかかって親しく話し合いたいものです。
「インクとペンで書こうとは思いません」(13節)ですから、当時の手紙は、羊皮紙やパピルスといった高価なものに書かれていましたし、文章だけでは、いろいろと解釈できて、行き違いや、誤解を招きかねないので、様々な問題については、直接顔を合わせてお話したい、と希望を述べているのでしょう。
思いを正確に伝えるには、直接会って話し合うのが最適です。
文書だけでは十分とは言えません。
●15節.あなたに平和があるように。友人たちがよろしくと言っています。そちらの友人一人一人に、よろしく伝えてください。
手紙の終わりの挨拶です。
「友人たち」とありますが、同じキリストにある兄弟姉妹の間でも、自分が信頼して話をすることが出来る人たちを持つことは大切だと思います。
これで第三の手紙が終わりました。
第二の手紙との違いは、第二の手紙が真理、またキリストの教えに重きがおかれていたのに対し、第三の手紙は、実際の真実な行ないに重きが置かれていました。
ヨハネの手紙一、二、三を通して、著者ヨハネがいかに「真理、愛、命」という言葉を愛した使徒であったかがわかります。
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