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カテゴリー「共観福音書を読む」の記事

2017年8月29日 (火)

共観福音書について

共観福音書(マタイ・マルコ・ルカの福音書)を読むに際し、参考になると思い、三つの福音書の特徴を簡単にまとめてみました。

福音とは良き知らせとも言いますが、その良き知らせは、約2000年前にこの地上におられたイエスという霊的な人格をもった人物の身におこった出来事を告知することです。

したがって、福音のことをイエス伝とかキリスト神話などと言っていますが、どのような言い方であれ、2000年前にイスラエルのナザレの大工の息子として、この地上に生まれ育った「イエスという人物」を歴史上の出来事と共に霊的な観点から伝えようとするものです。

伝えるのは福音書の記者/作者たちで、伝えられるのは、イエスが亡くなられた後を生きるわたしたちです。

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2017年9月 1日 (金)

イエス・キリストの系図(1)(マタイ1章)

聖句はマタイの福音書第1章1節から17節です。
共観福音書の並行個所はルカの福音書第3章23節から38節です。

●1節.「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図

●2節.アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟た
 ちを

●3節.ユダはタマルによって・・・略・・

●5節.サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベトを、オベト
はエッサイを、

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2017年9月 4日 (月)

イエス・キリストの系図(2)(ルカ3章)

ここではマタイの福音書に並行するルカの福音書を見てみたいと思います。
聖句はルカの福音書第3章23節から38節です。

●23節.「イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、

●24節.マタト、レビ、メルキ、ヤナイ、ヨセフ

●25節.マタティア、アモス、ナウム、エスリ、ナガイ

●26節.マハト・・・ナタン、ダビデ、エッサイ・・・・・・・

●34節.ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、、ナホル・・・・

●38節.エノシュ、セト、アダム。そして神に至る。」

イエスが公的に活動を始められたときは「およそ三十歳」であったとされています。

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2017年9月 8日 (金)

イエス・キリストの誕生(1)(マタイ1章)

マタイの福音書第1章18節から25節/ルカの福音書第1章13節から17節・26節から40節を読みます。投稿は三回に分けます。

マタイの福音書第1章
●18節.イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。

●19節.夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。

誕生物語を読んでみて最初に感じたことは、イエスの誕生が旧約聖書の予言を成就する出来事であるということが強調されているということです。

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2017年9月 9日 (土)

イエス・キリストの誕生(2)

マタイの福音書第1章

●20節.このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。

●21節.マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」。

●24節.ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、

●25節.男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。

ここで初めて主の天使がヨセフに臨みマリアの胎の子は聖霊によって宿ったことを告げます(20節)。

恐れと戸惑いの中にいたヨセフでしたが、天使がヨセフに臨まれてマリアに裏切られたわけではないことを知ります。天使はヨセフの心に語り掛けましたので、ヨセフは平安を得たことでしょう。

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2017年9月11日 (月)

イエス・キリストの誕生(3)

マタイの福音書第1章(インマヌエル)

●22節.このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

●23節.「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

イエスは「自分の民を罪から救う方」とマタイは書いています。

そして、同時にもうひとつの名、イエスの本質を表す名として、預言者イザヤの書7章14節から取られた「インマヌエル」という名を与えています。

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2017年9月14日 (木)

イエスの処女降誕と復活(ルカ1章)

イエスの処女降誕もイエスの復活もわたしたちの常識から外れた出来事です。

これを信じることができるのか、どのように考えればよいのか、わたしなりに思うところを書いてみました。

まずイエスの処女降誕ですが、結論としてわたしはそのようなことがあってもおかしくはないと思っています。聖句は、マタイの福音書第1章20節です。

「このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。」

ルカの福音書第 1章 31・31・34・35節

「すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。」

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2017年9月15日 (金)

イエス誕生その後(1)(マタイ2章)

(占星術の学者たちが訪れる)
マタイの福音書第2章1節から12節

●1節.イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、

●2節.言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」

イエスの誕生物語はマタイの福音書とルカの福音書のみにあります。マルコの福音書とヨハネの福音書にはありません。

マタイの福音書にはルカの福音書にあるようなイエスの誕生場面、例えば天使によるヨハネとイエスの誕生の予告とかの記載がありません。

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2017年9月18日 (月)

イエス誕生その後(2)(マタイ2章)

(東方の学者たちの捧げ物)
マタイの福音書第2章

●9節.彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。

●10節.学者たちはその星を見て喜びにあふれた。

●11節.家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

●12節.ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

東方の賢人たちは、東方の特産物である高価な宝三種、すなわち黄金、乳香、没薬を捧げて、幼子を「ひれ伏して拝む」(11節)。

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2017年9月23日 (土)

ガリラヤで伝道を始める(マタイ4章)

マタイの福音書第4章12節から17節を読みます。

●12節.イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。

●13節.そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。

●14節.それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。

●15節.「ゼブルンの地とナフタリの地、湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、異邦人のガリラヤ、

●16節.暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」

●17節.そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。

マルコの福音書とルカの福音書にも同じ個所がありますが、マタイの福音書が最も詳しいのでマタイの福音書を中心に読んでみたいと思います。

共観福音書、つまりマタイ・マルコ・ルカの三つの福音書のイエスの宣教の初めのころを、つまり、ガリラヤでの出来事を比べてみますと、マタイだけがイエスの出現が旧約聖書イザヤ書の預言の成就であることを書いています。

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