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2025年9月 8日 (月)

.終末預言(2)

終末預言(2)
<ダニエル書と黙示録の終末預言>の追加分
こうして、69週まで成就しましたが、24節によるとイスラエルは、「逆らいは終わり/罪は封じられ、不義は償われる。」まで70週としていますから、70週目の最後の1週はまだ実現していません。

 

最後の1週がまだ実現していないのは、キリストが地上降臨されてそのための準備が始まったからと言えないでしょうか。
ですから、最後の1週7年は未来に起こることになります。

 

9章27節で、御使いは再び「彼」という代名詞を使って「来るべき君主」〈黙示録の反キリスト〉について話します。

 

「彼(反キリスト)は1週の間、多くの者と同盟を固め半週でいけにえと献げ物を廃止する。憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」です。

 

 

 

この預言は、最後の一週7年は、終わりの日の艱難時代に起こることを預言しているのでしょう。

 

イエスはこの艱難時代7年についてマタイの福音書24章で弟子たちの「あなたが来られて世が終わるときには、どんな徴があるのですか。」(3節)との質問に対し、預言者ダニエルの言葉を用いてイエスは同24章15節から17節で「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら――読者は悟れ――、そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。屋上にいる者は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない。」と告げます。

 

そして、イエスは世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような「大艱難時代」の到来を予告しています。

 

最後の1週7年の半ばに、ダニエル書9章27節は『憎むべき破壊者』の登場を預言します。

 

「いけにえと献げ物を廃止する」のですから、その者は反ユダヤ人なのは明らかです。また、マタイの福音書24章5節でイエスは、預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者を指して、「わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシア』と言って、多くの人を惑わすだろう。」(マタイ24章15節)と言っていますから、反キリストであることも明らかです。

 

「彼(反キリスト)は一週(7年)の間、多くの者と同盟を固め/半週(三年半で同盟を破り)でいけにえと献げ物を廃止する。憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」

 

この「彼」は、反キリストで、同26節の「次に来る指導者の民」と同じです。
「多くの者」は、英語の定冠詞theと同じヘブル語が付いていますので、ユダヤ人を指すということです。

 

マタイの福音書24章15節でイエスは、「あなたが来られて世が終わるときには、どんな徴」があるのですかという弟子の問に対して、イエスが70週目の最後の週を、「あなたが来られて世が終わるとき」ですから、それは彼の時代よりも未来に起こることとし、その時にはキリストが地上再臨されるので、その徴はと問うているのです。

 

その徴は、反キリストはまだ7年の半ばで破られるイスラエルとの7年間の平和条約を結んでいないため、これはまだ未来のことであるということです。

 

したがって、その7年間の平和条約を結んだ時が、それが最後の7年間(世が終わる前にやってくる7年間の艱難時代)の期間のはじまりの徴となります。

 

<キリストの地上再臨の預言>
キリストは、艱難時代7年の終わりにこの地上に再臨されます。そして、千年間のメシア王国を築かれます。

 

聖書の箇所は、マタイによる福音書24章2節・3節です。
〇2節.そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」
〇3節.イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそかに言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」

 

キリストがエルサレムの神殿の崩壊について24章2節で「そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」と言われ、弟子たちはこの言葉に神殿の崩壊と世の終わりを関連づけて、3節で、そのことはいつ起こるのか、また、キリストが再臨され世が終わるときの徴をキリストに質問をした箇所です。キリストが再臨されることを前提に弟子は質問しています。

 

エルサレム神殿の崩壊は紀元70年にローマによるエルサレム陥落で崩壊し、成就しました。
キリストの地上再臨は、世の終わりと共通点があるからこのようの答えたれたのでしょう。

 

世が終わるときの徴しですが、それは、マタイの福音書24章5節から7節です。
戦争の噂と飢饉や地震、そして、キリストの名を名乗り「『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。」、いわゆる、偽キリストの登場です。

 

〇5節.わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。
〇6節.戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。
〇7節.民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。

 

教祖がメシアを語る宗教はすでにあります。世界を見渡せば、内戦や戦争は絶えず、第三次世界大戦の危機とかもいわれています。
これらもまた、世の終わりの前兆の一つなのでしょうか。

 

<ダニエル書で見るキリストの地上再臨>
ダニエル書9章27節で、「半週でいけにえと献げ物を廃止する。憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」としていますから、7年間の半周、三年半くらいのところで、反キリストはイスラエルとの契約を破り、神殿におけるいけにえとささげ物とをやめさせます。

 

ダニエル書12章11節には「日ごとの供え物が廃止され、憎むべき廃墟をもたらすものが立てられてから、1290日が定められている。」とあります。

 

それが実現してから、イエスの地上再臨があり(ヨハネの黙示録22章6節から)、千年王国へと繋がるのでしょう。

 

このように70週の預言が示す世界の歴史は、69週目、すなわちメシア(イエス・キリスト)が十字架で殺された時に1週を残して預言の成就が停止、というか、ユダヤ人がメシアを拒んだので先延ばしになったのです。

 

このように、終わりの日の最後にやってくる大艱難時代は、ダニエル書に出てくる70週の最後の1週間を、7年と解釈することによって導き出された数字です。

 

<世の終わり、キリスト地上再臨の前の世界の情勢>
1.艱難時代には、地震や飢饉、感染病が流行します。
マタイによる福音書24章7節に「民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。」とあります。

 

ルカによる福音書21章11節に「そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。」とあります。

 

2.人類社会のモラルの低下と人間関係が崩壊します。
マタイによる福音書24章12節に「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。」とあります。

 

現代社会の大きな問題の一つは、モラルの低下と人間関係が希薄になっていることが挙げられますが、マタイによる福音書24章8節に「しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。」とあります。
なんだか、世の終わりが近づいてきたような気がします。

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