<蛙の災い>
聖書箇所は、出エジプト記7章25節から8章11節です。
●25節.主がナイル川を打たれてから七日たつと、
●26節.主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
●27節.もしあなたが去らせることを拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。 主がナイル川を打たれてから七日たちました。主は、モーセにファラオのもとに行って、『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。・・拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。』と伝えよと命じられます。
●28節.ナイル川に蛙が群がり、あなたの王宮を襲い、寝室に侵入し、寝台に上り、更に家臣や民の家にまで侵入し、かまど、こね鉢にも入り込む。
●29節.蛙はあなたも民もすべての家臣をも襲うであろう』と。」
●8章1節.主は更にモーセに言われた。「アロンにこう言いなさい。杖を取って、河川、水路、池の上に手を伸ばし、蛙をエジプトの国に這い上がらせよ。」
●2節.アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。
●3節.ところが、魔術師も秘術を用いて同じことをし、蛙をエジプトの国に這い上がらせた。
それでも、ファラオはイスラエルの民の出国を拒んだので、エジプト全体に蛙の災いが襲います。
それも、蛙は「王宮を襲い、寝室に侵入し、寝台に上り、更に家臣や民の家にまで侵入し、」ました。
こうなるとファラオも、知らんふりはしていられないでしょう。
おやおや、魔術師らも秘術を用いて同じことをしたようです。
●4節.ファラオはモーセとアロンを呼んで、「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と言うと、
とうとうファラオは音を上げて、モーセとアロンに「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と告げます。
●5節.モーセはファラオに答えた。
「あなたのお望みの時を言ってください。いつでもあなたとあなたの家臣と民のために祈願して、蛙をあなたとあなたの家から断ち、ナイル川以外には残らぬようにしましょう。」
●6節.ファラオが、「明日」と言うと、モーセは答えた。「あなたの言われるとおりにしましょう。あなたは、我々の神、主のような神がほかにいないことを知るようになります。
ファラオは、今ではなくなぜ「明日」といったのでしょうか。
そんなに苦しいのであればそのような余裕はないはずで、「今すぐに取り除いてほしい」と願うのが普通です。
ということは、もしかしたら明日になれば事態が解消されているかもしれないと、根拠もない期待を持ったのかもしれません。
●7節.蛙はあなたとあなたの王宮、家臣や民の間から退いて、ナイル川以外には残らなくなるでしょう。」
6節で、モーセはファラオと蛙を去らせる日の約束をしましたが、このように期限を定めて、その通り蛙が去れば、この事態がイスラエルの神によることが明確になりファラオもそれを否定できなくなります。
●8節.モーセとアロンがファラオのもとから出て来ると、モーセはファラオを悩ました蛙のことで主に訴えた。
モーセは、ファラオと蛙を去らせる約束をしましたので、さっそく主に訴えます。
●9節.主はモーセの願いどおりにされ、蛙は家からも庭からも畑からも死に絶えた。
●10節.人々はその死骸を幾山にも積み上げたので、国中に悪臭が満ちた。
主は、モーセの訴え通りにされたので、「蛙は家からも庭からも畑からも死に絶え」ました。
それで、蛙の死骸が「幾山にも積み上げたので、国中に悪臭が満ちた。」のです。
●11節.ファラオは一息つく暇ができたのを見ると、心を頑迷にして、また二人の言うことを聞き入れなくなった。主が仰せになったとおりである。
蛙の災害が去り、一段落するとファラオは、またまたかたくなになりモーセらの願いを拒否するようになります。
<ぶよの災い>
聖書箇所は、出エジプト記8章12節から8章15節です。
●12節.主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を差し伸べて土の塵を打ち、ぶよにさせてエジプト全土に及ぼせ』と。」
三つ目は、ぶよによる災害です。
主は、ファラオが二つの災いで警告を聞かなかったので、今度は警告もなくぶよによる災害をもたらせます。
そして、主はアロンに、『杖を差し伸べて土の塵を打ち、ぶよにさせてエジプト全土に及ぼせ』と言われます。
●13節.彼らは言われたとおりにし、アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。
アロンは、主に言われた通り「杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。」のでした。
しかし、土の塵はすべてぶよになったのですから、逃げることもできないのです。想像するだけでも身の毛がよだちます。
●14節.魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。ぶよが人と家畜を襲ったので、
●15節.魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せになったとおりで
エジプトの魔術師らが同じようにぶよを出そうとしましたが、できませんでした。
それで、魔術師らはファラオに、「これは神の指の働きでございます」と進言しましたが、ファラオの心はかたくなになり、魔術師らの言うことを聞き入れませんでした。
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