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2024年8月の記事

2024年8月21日 (水)

モーセの召命(3章)

聖書箇所は、出エジプト記3章1節から21節です。
●1節.モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司であるエトロ(別名レウエル)の羊の群れを飼っていたが、あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。

 

モーセは、エジプト王の娘の子供として宮廷で育ちましたが、養育は実の母がしました。
したがって、モーセはアブラハムから受け継がれているイスラエルの神を知っていて、自分がヘブライ人であることもしっかり受け継いでいるでしょう。

 

モーセはヘブライ人とエジプト人のトラブルに介入しエジプト人を殺したので、エジプト王はモーセ殺害命令を出します。
モーセはエジプト王の追跡を逃れてミディアンの地に行きます。

 

そこで「ミディアンの祭司であるエトロ」の娘の一人ツイッポラと結婚し、そして祭司エトロの羊を飼う仕事をして、40年を過ごします。
エジプトから逃げてきたのが40歳ですから、今は80歳になります。

 

 

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エジプトからの逃亡(2章)

聖書箇所は、出エジプト記2章11節から2章25節です。
ヘブライ人への手紙11章24節・25節に「信仰によって、モーセは成人したときファラオの王女の子と呼ばれることを拒んで、はかない罪の楽しみにふけるよりは、神の民と共に虐待される方を選らび、」とあります。

 

この箇所の物語は、このヘブライ人への手紙に説明されていることに尽きるのでしょう。なお、ヘブライ人はイスラエル人の別称です。

 

●11節.モーセが成人したころのこと、彼は同胞のところへ出て行き、彼らが重労働に服しているのを見た。そして一人のエジプト人が、同胞であるヘブライ人の一人を打っているのを見た。
●12節.モーセは辺りを見回し、だれもいないのを確かめると、そのエジプト人を打ち殺して死体を砂に埋めた。

 

モーセは成人しました。ヘブライ人としての教育を受けて、彼には神の御心として自分は同胞を助ける者としての思いが埋め込まれていたことでしょう。

 

 

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モーセの生い立ち(1章)

聖書箇所は、出エジプト記1章22節から2章10節です。
ヘブライ人への手紙11章23節に、「信仰によって、モーセは生まれてから三か月間,両親によって隠されました。その子の美しさを見、王の命令を恐れなかったからです。」とあります。

 

このようにわざわざ「その子の美しさを見」を強調しているところを見ると、モーセの両親は、モーセのかわいらしさの中に、特別な神からのサインを感じたのかもしれません。

 

また、エジプトの王女は自分の子として養育しようと思ったのかも知れません。

 

モーセは奴隷であるヘブライ人の子として生まれ、男児殺害を命じたエジプトの王の娘の子として、また、本当の母親によって乳が与えられ成長します。

 

 

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2024年8月 7日 (水)

エジプトでのイスラエル人・男児殺害の命令(出エジプト記1章)

<エジプトでのイスラエル人>
聖書の箇所は出エジプト記1章1節から14節です。

 

●1節.ヤコブと共に一家を挙げてエジプトへ下ったイスラエルの子らの名前は次のとおりである。
●2節.ルベン、シメオン、レビ、ユダ、
●3節.イサカル、ゼブルン、ベニヤミン、
●4節.ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。
●5節.ヤコブの腰から出た子、孫の数は全部で七十人であった。ヨセフは既にエジプトにいた。
●6節.ヨセフもその兄弟たちも、その世代の人々も皆、死んだが、
●7節.イスラエルの人々は子を産み、おびただしく数を増し、ますます強くなって国中に溢れた。

 

 

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出エジプト記前置き

「出エジプト記」は、神に選ばれた一家族(ヤコブ、後にイスラエルに改名)が、エジプトを飢饉から救いエジプトの施政者となったヨセフ(父ヤコブ母ラケルの子で長男ですが、多妻のため、実際にはヤコブの11男として生まれた)に導かれ飢饉を逃れるためにエジプトに移住してから約400年の年月を経たころのことです。

 

エジプトに移住したイスラエルの民(ヤコブ一族)は、エジプトで施政者となったヨセフが生きている間は寄留者でしたが、ヨセフが死に奴隷となるのですが、出エジプトまでの400年の間に膨大な数の大家族(400~600万人とも言われる)に膨れ上がります。

 

まだこの時は、イスラエルは国家ではなく、「イスラエルの人という民」と表現しています。

 

 

 

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2024年8月 1日 (木)

赦しの再確認・ヨセフの死(創世記50章)

<赦しの再確認>
聖書の箇所は、50章15節から21節です。
●15節.ヨセフの兄弟たちは、父が死んでしまったので、ヨセフがことによると自分たちをまだ恨み、昔ヨセフにしたすべての悪に仕返しをするのではないかと思った。

 

ヨセフの兄弟たちは、自分たちがヨセフにした悪い行い(ヨセフをエジプトに奴隷として売った)にまだ悩まされていました。

 

ヨセフが今まで自分たちに仕返しをしなかったのは、父ヤコブがいたからではないか、と言っています。
罪責感はなかなか消えないものです。

 

ヨセフは弟ですがエジプトの宰相ですから、兄たちの罪責感と恐れはよくわかります。

 

 

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ヤコブの埋葬(創世記50章)

聖書の箇所は、50章1節から14節です。
いよいよ創世記最後の章です。
50章はヨセフ物語の締めくくりです。

 

内容は、父ヤコブの荘厳な葬儀とヨセフとその兄たちの真の和解です。
ここでヨセフ物語が終結し、次の出エジプト記につながります。
ヨセフ物語の終結は、ヨセフの次の言葉です。

 

「ヨセフは兄たちに言った。「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。」(50章19節、20節)です。

 

 

 

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ヤコブの死(創世記49章)

聖書の箇所は、49章29節から33節です。
●29節.ヤコブは息子たちに命じた。「間もなくわたしは、先祖の列に加えられる。わたしをヘト人エフロンの畑にある洞穴に、先祖たちと共に葬ってほしい。

 

ヤコブは息子たち十二人を祝福したあと息子たちに改めて「ヘト人エフロンの畑にある洞穴に、先祖たちと共に葬ってほしい。」と、自分が葬られる場所を指定しています。

 

 

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