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2024年5月の記事

2024年5月23日 (木)

ユダとタマル(創世記38章)

聖書の箇所は、38章1節から30節です。
37章26節・27節にあるように、イスラエルの子供で、上から4番目の兄ユダは兄弟たちに、「ユダは兄弟たちに言った。弟を殺して、その血を覆っても、何の得にもならない。それより、あのイシュマエル人に売ろうではないか。弟に手をかけるのはよそう。あれだって、肉親の弟だから。」と提案し、「兄弟たちは、これを聞き入れた。」とあるように、いわばヨセフのいのちを救ったユダですが、そのユダの家系の話が記されています。

 

しかし、ユダの家計がなぜこの38章に置かれているのか、ヨセフの命を助けただけではもう一つ役不足です。
それは、イスラエル(ヤコブ)の第四子であったユダの家系はやがてメシアを生む家系となるからでしょう。

 

ユダの家計は、ダビデの家系につながり、イエス・キリストへとつながります。
マタイの福音書の第1章のイエス・キリストの系図には、「ユダは、タマルによって・・が生まれ・・」とあります。ユダは、ユダ王国、およびユダヤ人と言われる民族の先祖ともなるのです。

 

 

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ヨセフ、エジプトに売られる(創世記37章)

聖書の箇所は、37章12節から36節です。
●12節.兄たちが出かけて行き、シケムで父の羊の群れを飼っていたとき、
●13節.イスラエルはヨセフに言った。
「兄さんたちはシケムで羊を飼っているはずだ。お前を彼らのところへやりたいのだが。」「はい、分かりました」とヨセフが答えると、
●14節.更にこう言った。
「では、早速出かけて、兄さんたちが元気にやっているか、羊の群れも無事か見届けて、様子を知らせてくれないか。」

 

父はヨセフをヘブロンの谷から送り出した。ヨセフがシケムに着き、13節でイスラエル(ヤコブ)はヨセフに、「兄さんたちはシケムで羊を飼っているはずだ。お前を彼らのところへやりたいのだが。」ですから、ヤコブは兄たちのことを案じてヨセフを使いにやります。

 

その父親の願いにヨセフは「はい、分かりました」とためらいもなく、いや、無邪気に即答します。

 

 

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2024年5月17日 (金)

ヨセフの夢(創世記37章)

聖書の箇所は、37章1節から11節です。
●1節.ヤコブは、父がかつて滞在していたカナン地方に住んでいた。

 

36章を読むと、エサウは子孫を増やし、首長や王たちも輩出され、大きな勢力となっていますが、ヤコブは、「父がかつて滞在していたカナン地方」に滞在する寄留者でした。

 

エサウは神から離れこの世のこと、つまり富とか権力に心奪われていましたが、ヤコブは、神を一心に求めていました。
歴史を見ると、エサウからの血族の子孫は、紀元が始まる頃までには、完全に根絶やしにされています。
ヤコブの子孫は、もちろん、今のイスラエル民族です。

 

 

 

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セイルの子孫・エドムの王国(創世記36章)

<セイルの子孫>
聖書の箇所は、36章20節から30節です。

 

聖書の民でないセイルの子孫を聖書に記しているのは、8節に「エサウはこうして、セイルの山地に住むようになった。」とありますから、エサウはセイルに移住した時に、土着の民フリ人を支配下に置いたからだと思います。

 

●20節.この土地に住むフリ人セイルの息子たちは、ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、
●21節.ディション、エツェル、ディシャンである。これらは、エドム地方に住むセイルの息子で、フリ人の首長たちである。
●22節.ロタンの息子たちは、ホリとヘマムであり、ロタンの妹がティムナである。
●23節.ショバルの息子たちは、アルワン、マナハト、エバル、シェフォ、オナムである。
●24節.ツィブオンの息子たちは、アヤとアナである。アナは父ツィブオンのろばを飼っていたとき、荒れ野で泉を発見した人である。
●25節.アナの子供たちは、ディションとアナの娘オホリバマである。
●26節.ディションの息子たちは、ヘムダン、エシュバン、イトラン、ケランである。
●27節.エツェルの息子たちは、ビルハン、ザアワン、アカンである。
●28節.ディシャンの息子たちは、ウツとアランである。
●29節.フリ人の首長は次のとおりである。首長ロタン、首長ショバル、首長ツィブオン、首長アナ、
●30節.首長ディション、首長エツェル、首長ディシャン。以上がフリ人の首長であり、セイル地方に住むそれぞれの首長であった。

 

<エドムの王国>
聖書の箇所は、36章31節から43節です。
●31節.イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に、エドム地方を治めていた王たちは次のとおりである。

 

36章1節に「エサウ、すなわちエドム」とありますから、エドム王国とはエサウ王国のことで、イスラエルにまだ王がいなかった時代にエドム王国には、すでに王がいたのでしょう。

 

イスラエル人は、紀元前1000年頃に王を持ち始めたそうですから、それよりも前だったと言うことです。
以下、そのエドム王国の王たちの名が記されています。

 

●32節.エドムで治めていたのは、ベオルの息子ベラであり、その町の名はディンハバといった。
●33節.ベラが死んで、代わりに王となったのは、ボツラ出身でゼラの息子ヨバブである。
●34節.ヨバブが死んで、代わりに王となったのは、テマン人の土地から出たフシャムである。
●35節.フシャムが死んで代わりに王となったのは、ベダドの息子ハダドであり、モアブの野でミディアン人を撃退した人である。その町の名はアビトといった。
●36節.ハダドが死んで代わりに王となったのは、マスレカ出身のサムラである。
●37節.サムラが死んで代わりに王となったのは、ユーフラテス川のレホボト出身のシャウルである。
●38節.シャウルが死んで、代わりに王となったのは、アクボルの息子バアル・ハナンである。
●39節.アクボルの息子バアル・ハナンが死んで代わりに王となったのは、ハダドである。その町の名はパウといい、その妻の名はメヘタブエルといった。彼女はマトレドの娘で、メ・ザハブの孫娘である。
●40節.エサウ系の首長たちの名前を氏族と場所の名に従って挙げれば、首長ティムナ、首長アルワ、首長エテト、
●41節.首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、
●42節.首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、
●43節.首長マグディエル、首長イラムである。以上がエドムの首長であって、彼らが所有した領地に従って挙げたものである。エサウは、エドム人の先祖である。

 

40節からは、「エサウ系の首長たちの名前」が列挙されており、最後43節に「エサウは、エドム人の先祖である。」と再び確認するように記されています。

 

エサウの子孫(創世記36章)

聖書の箇所は、36章1節から19節です。
●1節.エサウ、すなわちエドムの系図は次のとおりである。

 

ヤコブの兄エサウは、父イサクと共に生活をしないで、死海の南方エドムで暮らしていました。
「エサウ、すなわちエドムの系図」ですが、弟ヤコブはイスラエル(神の王子)と呼ばれ、兄エサウがエドム(ニックネーム)と呼ばれるようになったのは、エサウが長子の権利と引き替えに欲しがった赤い煮物(アドム)に由来するそうです(創25章30節)。

 

また、もともとエサウの名の由来は、彼の誕生の時、肌が赤く、毛深かった(27章11節、25章25節)からとされています。
「ヤコブがイスラエル」と呼ばれるようになったのは、神から与えられた(32章29節)のですが、「エサウがエドム」は、生まれた時の姿(罪人)に戻ったことを示すのでしょう。

 

 

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2024年5月 4日 (土)

ヤコブの息子たち・イサクの死(創世記35章)

<ヤコブの息子たち>
聖書の箇所は、35章22節から26節です。
23節から26節にあるようにヤコブには12人の息子が生まれます。
この12人がイスラエル十二部族の先祖となります。

 

●22節.イスラエルがそこに滞在していたとき、ルベンは父の側女ビルハのところへ入って寝た。このことはイスラエルの耳にも入った。

 

<ヤコブの息子たち>
ヤコブの息子は十二人であった。

 

●23節.レアの息子がヤコブの長男ルベン、それからシメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン、
●24節.ラケルの息子がヨセフとベニヤミン、
●25節.ラケルの召し使いビルハの息子がダンとナフタリ、
●26節.レアの召し使いジルパの息子がガドとアシェルである。これらは、パダン・アラムで生まれたヤコブの息子たちである。

 

 

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ラケルの死(創世記35章)

聖書の箇所は、35章16節から22節です。
●16節.一同がベテルを出発し、エフラタまで行くにはまだかなりの道のりがあるときに、ラケルが産気づいたが、難産であった。
●17節.ラケルが産みの苦しみをしているとき、助産婦は彼女に、「心配ありません。今度も男の子ですよ」と言った。

 

ヤコブは、カナンの地ベテルに着いたのに、すぐそこを離れエフラタに旅立ちました。
19節に「エフラタ、すなわち今日のベツレヘム」とあります。

 

エフラタへの道中、つまり、ベツレヘムへの道でラケルは産気づき、難産の中ベニヤミンを産み、それが原因で死にました。
しかし、ヤコブは妻が臨月なのにあえてベテルを離れたのです。無謀です。
それは、20年間離れていた父に会いたかったのかもしれませんが・・。

 

 

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再びベテルへ(創世記35章)

聖書の箇所は、35章1節から15節です。
35章で最も重要なことは、9節から11節にあるように、神がヤコブに対して再度、明確な祝福(国土獲得、万民祝福、子孫繁栄)の継承が約束されたことでしょう。

 

アブラハム、イサク、そしてヤコブへの流れる祝福の継承の確認です。
なお、過去の祝福の約束は、下記のとおりです。

 

〇13節.見よ、主が傍らに立って言われた。
「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
〇14節.あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。
〇15節.見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。

 

 

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