フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« ケトラによるアブラハムの子孫(創世記25章) | トップページ | イシュマエルの子孫(創世記25章) »

2024年2月 2日 (金)

アブラハムの死と埋葬(創世記25章)

聖書の箇所は、25章7節から11節です。
●7節.アブラハムの生涯は百七十五年であった。
●8節.アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。
●9節.息子イサクとイシュマエルは、マクペラの洞穴に彼を葬った。その洞穴はマムレの前の、ヘト人ツォハルの子エフロンの畑の中にあったが、
●10節.その畑は、アブラハムがヘトの人々から買い取ったものである。そこに、アブラハムは妻サラと共に葬られた。
●11節.アブラハムが死んだ後、神は息子のイサクを祝福された。イサクは、ベエル・ラハイ・ロイの近くに住んだ。

 

 

アブラハムの一生は、百七十五年でした。
アブラハムは再婚し、平安な老年を迎え、長寿を全うしまし「先祖の列に加えられた。」のです。

 

アブラハムは、メソポタミアのハランから、カナンの地へとやって来た時、75歳でした。(12章4節)
それからちょうど百年です。

 

アブラハムの生涯の最後の記録です。彼の子ら「息子イサクとイシュマエルは、マクペラの洞穴に彼を葬った。」(9節)のです。

 

しかし、サラの嫉妬と、それに負けたアブラハムによって、母ハガルとともに追放されてしまったイシュマエルですが、ここでは、アブラハムの葬儀にイサクとともに参加しています。仲直りしたのでしょうか。どちらもアブラハムの子供ですから、葬式に参列するのは当然ですね。

 

仲直りしたとかは何も書いていません。
このほら穴は、アブラハムの妻サラが死んだときに、マムレに面するヘテ人ツォハルの子エフロンの畑地の中にあったのですが、この畑地をアブラハムがヘテ人たちから買ったものです。(23章9節)

 

その墓にアブラハムと妻サラとが葬られています。
アブラハムの死後、神は彼の子イサクを祝福され、「イサクはベエル・ラハイ・ロイの近くに住んだ」のです。(11節)

 

息子イサクが祝福されています。神がアブラハムにイサクを与え約束された祝福が、今はその祝福の子イサクに受け継がれているのです。
このように、父アブラハムは彼に属するすべて(霊的財産を含め、5節)を子イサクに与え、子イサクは父のすべてを受け継いだということになります。

 

そしてそれは、アブラハムはイサクに、神からの祝福とその意味を正確に伝え、それを継承させるという責任を果たしたということになるのでしょう。

 

イサクは父アブラハムのすべてのものを受け継いた唯一の人物ですが、神はイシュマエルも12人の息子が与えられ、子孫は数を増し、祝福しておられました。

 

しかしイサクの場合は、単に「子孫繁栄」だけでなく、カナンの地の獲得と、すべての国の者が祝福を受けるという「万民祝福=全人類の救済」の約束を受け継ぐ者でした。

 

御子イエスもイサクと同じようにすべてを御父から受けたことをそのまま語り、父のみわざを行いました。
その最大の御業は、全人類を霊的に救済するための贖いのいけにえとしてのイエス自身の十字架死と復活です。

 

神はアブラハムを全人類救済の御計画を達成するために選ばれ、子イサクの子孫であるイスラエル民族がその務めを達成しょうとされましたが、イスラエルは堕落し、不信仰と偶像礼拝に陥り挫折、神は、その役目を御子イエスによって達成しょうとこの地上に送られました。

 

そのイエスをイスラエル民族は十字架で殺しましたが、イエスは三日後に復活してご自分が神の御子であることを証し、助け手として聖霊をこの地上に送り、弟子に神の人類救済の御業を、すなわち、ご自分の言葉を全人類に伝えるように託します。

 

その役目を負って活躍しているのが、キリスト者でありクリスチャンと言われる者です。
ということで、アブラハムは、クリスチャンにとって信仰の父といえる存在です。

 

« ケトラによるアブラハムの子孫(創世記25章) | トップページ | イシュマエルの子孫(創世記25章) »

創世記を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ケトラによるアブラハムの子孫(創世記25章) | トップページ | イシュマエルの子孫(創世記25章) »