フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« イサクとアビメレクの契約・エサウの妻(創世記26章) | トップページ | 祝福をだまし取るヤコブ(創世記27章) »

2024年2月26日 (月)

リベカの契約(創世記27章)

聖書の箇所は、27章1節から17節です。
●1節.イサクは年をとり、目がかすんで見えなくなってきた。そこで上の息子のエサウを呼び寄せて、「息子よ」と言った。エサウが、「はい」と答えると、
●2節.イサクは言った。
「こんなに年をとったので、わたしはいつ死ぬか分からない。
●3節.今すぐに、弓と矢筒など、狩りの道具を持って野に行き、獲物を取って来て、
●4節.わたしの好きなおいしい料理を作り、ここへ持って来てほしい。死ぬ前にそれを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えたい。」

 

 

異邦人(へト人)を妻にして、真の神の約束に無関心な人物であったエサウですが、イサクはそのエサウに食べ物と引き換えに「わたし自身の祝福をお前に与えたい。」と言っています。

 

確かにエサウは長男(次男はヤコブ)ですが、真の神の約束を信じる者だけが祝福を受けて、イサクの相続人になる資格があるのです。
イサク自身も、井戸についての争いによって信仰が確認されアブラハムの相続を受け継ぐ者とされました。

 

それに、何よりも、神はリベカに、25章23節で「主は彼女に言われた。

 

「二つの国民があなたの胎内に宿っており二つの民があなたの腹の内で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり兄が弟に仕えるようになる。」と告知されていました。

 

イサクは弟のヤコブが神に選ばれた子であることを知っているはずです。

 

知ったうえでエサウに食べ物に変えて祝福を与えようとしているならば、イサクは故意に神に反抗しているといえます。
イサクは、肉の欲(食べ物)のために神の祝福を台無しにしようとしているのです。

 

●5節.リベカは、イサクが息子のエサウに話しているのを聞いていた。エサウが獲物を取りに野に行くと、
●6節.リベカは息子のヤコブに言った。
「今、お父さんが兄さんのエサウにこう言っているのを耳にしました。
●7節.『獲物を取って来て、あのおいしい料理を作ってほしい。わたしは死ぬ前にそれを食べて、主の御前でお前を祝福したい』と。
●8節.わたしの子よ。今、わたしが言うことをよく聞いてそのとおりにしなさい。

 

リベカは、「イサクが息子のエサウに話しているのを聞いて」事の重大性にすぐ気付きました。
さっそくリベカは、息子のヤコブにそのことを告げます。

 

そのうえでリベカは母親の権威をもってヤコブに「今、わたしが言うことをよく聞いてそのとおりにしなさい。」と命令します。

 

●9節.家畜の群れのところへ行って、よく肥えた子山羊を二匹取って来なさい。わたしが、それでお父さんの好きなおいしい料理を作りますから、
●10節.それをお父さんのところへ持って行きなさい。お父さんは召し上がって、亡くなる前にお前を祝福してくださるでしょう。」
●11節.しかし、ヤコブは母リベカに言った。
「でも、エサウ兄さんはとても毛深いのに、わたしの肌は滑らかです。
●12節.お父さんがわたしに触れば、だましているのが分かります。そうしたら、わたしは祝福どころか、反対に呪いを受けてしまいます。」
●13節.母は言った。「わたしの子よ。そのときにはお母さんがその呪いを引き受けます。ただ、わたしの言うとおりに、行って取って来なさい。」

 

リベカがヤコブに命じたことは、「よく肥えた子山羊を二匹取って来なさい。わたしが、それでお父さんの好きなおいしい料理を作ります。」。

 

そして、それをお父さんが召し上がれば「亡くなる前にお前を祝福してくださる」というものでした。
そのリベカのことばにヤコブは、「エサウ兄さんはとても毛深いのに、わたしの肌は滑らかです。お父さんがわたしに触れば、だましているのが分かります。そうしたら、わたしは祝福どころか、反対に呪いを受けてしまいます。」と冷静に答えますが、リベカは「わたしの子よ。そのときにはお母さんがその呪いを引き受けます。」と言っています。

 

●14節.ヤコブは取りに行き、母のところに持って来たので、母は父の好きなおいしい料理を作った。
●15節.リベカは、家にしまっておいた上の息子エサウの晴れ着を取り出して、下の息子ヤコブに着せ、
●16節.子山羊の毛皮を彼の腕や滑らかな首に巻きつけて、
●17節.自分が作ったおいしい料理とパンを息子ヤコブに渡した。

 

ヤコブはリベカの命令を実行します。
リベカは「父の好きなおいしい料理」を作り、ヤコブに「息子エサウの晴れ着」せ、自分の作った料理をもっていかせます。

 

「子山羊の毛皮を彼の腕や滑らかな首に巻きつけ」というのは、毛深いエサウを演じて、父をだますためでしょう。

 

 

« イサクとアビメレクの契約・エサウの妻(創世記26章) | トップページ | 祝福をだまし取るヤコブ(創世記27章) »

創世記を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イサクとアビメレクの契約・エサウの妻(創世記26章) | トップページ | 祝福をだまし取るヤコブ(創世記27章) »