フォト
2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »

2023年5月の記事

2023年5月29日 (月)

新しい契約(エレミヤ書31章)

聖書の箇所は、31章1節から40節です。
●1節.そのときには、と主は言われる。わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、彼らはわたしの民となる。
●2節.主はこう言われる。民の中で、剣を免れた者は/荒れ野で恵みを受ける/イスラエルが安住の地に向かうときに。

 

主は「イスラエルのすべての部族の神となり、彼らはわたしの民となる。」と改めて宣言されています。
「すべての部族」は、北イスラエルの10部族、南ユダの2部族の12部族を指します。

 

この事態はイスラエルの民が霊的に回復することを指し、「そのとき」は、30章23節の「見よ」を指しますから、このことが実現するのは終わりの日となります。

 

イスラエルが、霊的に終わりの日に回復するというのは、イスラエルの捕囚は、イスラエルが主の言葉を聞かないで、主の言葉に背き偶像礼拝の罪を犯したことが原因で、主の裁きでしたから捕囚の民の帰還は、主の裁きが終わったというだけです。

 

 

続きを読む "新しい契約(エレミヤ書31章)" »

回復の約束・ヤコブの災いと救い(エレミヤ書30章)

聖書の箇所は、30章1節から24節です。
<回復の約束>
聖書の箇所は、30章1節から3節です。

 

30章から33章までは、神の怒りと裁きの預言からイスラエルとユダの繁栄が回復する預言です。
なお、イスラエルという言葉は、ヤコブと同一とされていますが、その意味合いは、それが使われる個所でどのように使われるかによるのでしょう。

 

例えば、全イスラエルは12部族からなりますが、内南ユダが2部族で、北イスラエルは10部族ですが最大の部族がエフライムですから、北イスラエルは別名エフライムとも表現されています。
この30章の預言は、全イスラエルの回復です。

 

 

続きを読む "回復の約束・ヤコブの災いと救い(エレミヤ書30章)" »

シェマヤに対する審判(エレミヤ書29章)

聖書の箇所は、29章24節から32節です。
●24節.あなたはネヘラミ人シェマヤに対して告げよ。

 

26章20節に「主の名によって預言していた人がもうひとりいた。それは、キルヤト・エアリムの人、シェマヤの子ウリヤである。」とあります。

 

息子ウリヤは主の名によって預言していたのですが、父親であるシェマヤは違ったのです。
その親シェマヤに対する主の裁きです。

 

 

続きを読む "シェマヤに対する審判(エレミヤ書29章)" »

エレミヤの手紙(エレミヤ書29章)

聖書の箇所は、29章1節から23節です。
偽預言者の言及は、ユダの捕囚の民の共同体を脅かすものとして存在していたとしてなされています。
29章は、ユダの民の悲劇を説明し、現在に対する勇気と将来に対する希望を預言しています。

 

●1節.以下に記すのは、ネブカドネツァルがエルサレムからバビロンへ捕囚として連れて行った長老、祭司、預言者たち、および民のすべてに、預言者エレミヤがエルサレムから書き送った手紙の文面である。
●2節.それは、エコンヤ王、太后、宦官、ユダとエルサレムの高官、工匠と鍛冶とがエルサレムを去った後のことである。
●3節.この手紙は、ユダの王ゼデキヤが、バビロンの王ネブカドネツァルのもとに派遣したシャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤに託された。

 

 

続きを読む "エレミヤの手紙(エレミヤ書29章)" »

2023年5月25日 (木)

ハナンヤとの対決(エレミヤ書28章)

聖書の箇所は、28章1節から17節です。
●1節.その同じ年、ユダの王ゼデキヤの治世の初め、第四年の五月に、主の神殿において、ギブオン出身の預言者、アズルの子ハナンヤが、祭司とすべての民の前でわたしに言った。

 

「第四年の五月」(紀元前594年)に預言者ハナンヤが偽の預言でエレミヤと戦って、17節で、「その年の7月に死んだ」とあります。
この時は、第1回のバビロン捕囚の出来事から4年が経っていました。王ヨヤキン(エコンヤ)は捕囚とされ、エルサレムの神殿の祭具類はバビロンに持ち去られたままでした。

 

●2節.「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしはバビロンの王の軛を打ち砕く。
●3節.二年のうちに、わたしはバビロンの王ネブカドネツァルがこの場所から奪って行った主の神殿の祭具をすべてこの場所に持ち帰らせる。
●4節.また、バビロンへ連行されたユダの王、ヨヤキムの子エコンヤおよびバビロンへ行ったユダの捕囚の民をすべて、わたしはこの場所へ連れ帰る、と主は言われる。なぜなら、わたしがバビロンの王の軛を打ち砕くからである。」

 

 

 

続きを読む "ハナンヤとの対決(エレミヤ書28章)" »

軛の預言(エレミヤ書27章)

聖書の箇所は、27章1節から22節です。
●1節.ユダの王、ヨシヤの子ゼデキヤの治世の初めに、この言葉が主からエレミヤに臨んだ。
●2節.「主はわたしにこう言われる。軛の横木と綱を作って、あなたの首にはめよ。

 

主は、「ヨシヤの子ゼデキヤの治世の初めに」エレミヤに実演をもって預言します。
それは、エレミヤに「軛の横木と綱を作って、あなたの首にはめよ。」です。

 

この「軛」は、農作業のために二頭の牛の首にかける横木です。
軛は逆らえないようにするためにあるのですから、これは、エレミヤにバビロンに服していなさいということでしょう。

 

 

続きを読む "軛の預言(エレミヤ書27章)" »

預言者ウリヤの死(エレミヤ書26賞)

聖書の箇所は、26章20節から24節です。
●20節.主の名によって預言していた人がもうひとりいた。それは、キルヤト・エアリムの人、シェマヤの子ウリヤである。彼はこの都とこの国に対して、エレミヤの言葉と全く同じような預言をしていた。

 

ミカに続いてエレミヤと同じ内容の預言をした預言者ウリヤの死の記事が記されています。
旧約聖書には、ウリヤの預言書の記述はないです。

 

ウリヤについては、ここだけに記されていて、詳しいことはわからないそうです。

 

 

 

続きを読む "預言者ウリヤの死(エレミヤ書26賞)" »

2023年5月18日 (木)

神殿におけるエレミヤの説教(エレミヤ書26章)

聖書の箇所は、26章1節から19節です。
26~29章はエレミヤの苦難について記されています。

 

冒頭にくるエレミヤの神殿での説教の記事は、ユダ(エルサレム)の裁きは、預言者と神の言葉に対する拒絶であることを明らかにしています。

 

ここから始まるエレミヤの神殿での説教は、出来事は7章と同じだと思いますが、ここでは説教は短くそのあとに起こったこと、すなわち、エレミヤの逮捕と裁判の経過が主です。

 

●1節.ユダの王、ヨシヤの子ヨヤキムの治世の初めに、主からこの言葉がエレミヤに臨んだ。
●2節.「主はこう言われる。主の神殿の庭に立って語れ。ユダの町々から礼拝のために主の神殿に来るすべての者に向かって語るように、わたしが命じるこれらの言葉をすべて語れ。ひと言も減らしてはならない。

 

 

続きを読む "神殿におけるエレミヤの説教(エレミヤ書26章)" »

神の僕ネブカドレツァル(エレミヤ書25章)

聖書の箇所は、25章1節から38節です。
25章は二つの部分からなっていて、1~14節は、エレミヤ記第一部の終結部で、15~38節は、ユダ、および周辺諸国に対する主の裁きの宣言が預言されています。

 

●1節.ユダの王、ヨシヤの子ヨヤキムの第四年に、ユダの民すべてについてエレミヤに臨んだ言葉。その年はバビロンの王ネブカドレツァルの第一年に当たっていた。

 

「ユダの王、ヨシヤの子ヨヤキムの第四年」ですから、24章の第二次捕囚の時の預言の前になります。
「その年はバビロンの王ネブカドレツァルの第一年」ですから、「ネブカドレツァル」が王となったときですから、紀元前604年だと思います。

 

 

続きを読む "神の僕ネブカドレツァル(エレミヤ書25章)" »

良いいちじくと悪いいちじく(エレミヤ書24章)

聖書の箇所は、エレミヤ書24章1節から10節です。
●1節.主がわたしに示された。見よ、主の神殿の前に、いちじくを盛った二つの籠が置いてあった。それは、バビロンの王ネブカドレツァルが、ユダの王、ヨヤキムの子エコンヤ、ユダの高官たち、それに工匠や鍛冶をエルサレムから捕囚としてバビロンに連れて行った後のことであった。
●2節.一つの籠には、初なりのいちじくのような、非常に良いいちじくがあり、もう一つの籠には、非常に悪くて食べられないいちじくが入っていた。
●3節.主はわたしに言われた。「エレミヤよ、何が見えるか。」わたしは言った。「いちじくです。良い方のいちじくは非常に良いのですが、悪い方は非常に悪くて食べられません。」


「ユダの王、ヨヤキムの子エコンヤ、ユダの高官たち、それに工匠や鍛冶をエルサレムから捕囚としてバビロンに連れて行った後」に主がエレミヤに幻で臨まれたのです。


いちじくは、比較的乾燥し地中海性気候が最も適していましたので、いすらえるではありふれた果物でした。
いちじくの実は、「初なりのいちじく」が、一番おいしいと言われています。



続きを読む "良いいちじくと悪いいちじく(エレミヤ書24章)" »

預言者に対する言葉(エレミヤ書23章)

聖書の箇所は、エレミヤ書23章9節から40節です。
●9節.預言者たちについて。わたしの心臓はわたしのうちに破れ/骨はすべて力を失った。わたしは酔いどれのように/酒にのまれた男のようになった。それは、主のゆえ/その聖なる言葉のゆえである。

 

前節までは、ユダの牧者たちに対する神の裁きが書かれていましたが、ここからは、預言者たちに対する神の裁きが書かれています。
エレミヤの働きは多くの反対を受けました。王から、祭司から、そして家族からも反対を受けました。おそらく最も近しい家族からの反対が、彼が痛みを覚えていたと思います。自分の外にいる人よりも、自分の仲間からの迫害のほうが辛いのです。

 

ここからは、偽預言者について語られています。
ユダの民がバビロン捕囚となり、エルサレムが完全に崩壊するまえは、民はエレミヤが語る主の言葉を信頼していませんでした。
バビロンが攻めてくる中、不安の中にいた人々に対して偽預言者たちは、偽りの平和と安全を語っていたのです。
9節は、エレミヤの同業者である預言者を思っての言葉でしょう。

 

 

続きを読む "預言者に対する言葉(エレミヤ書23章)" »

2023年5月11日 (木)

ユダの回復(エレミヤ書23章)

聖書の箇所は、エレミヤ書23章1節から8節です。
●1節.「災いだ、わたしの牧場の羊の群れを滅ぼし散らす牧者たちは」と主は言われる。

 

「災いだ」という叫びは、羊の群れを散らし、顧みることをしなかった」怠慢な「牧者たち」に向けられています。

 

●2節.それゆえ、イスラエルの神、主はわたしの民を牧する牧者たちについて、こう言われる。「あなたたちは、わたしの羊の群れを散らし、追い払うばかりで、顧みることをしなかった。わたしはあなたたちの悪い行いを罰する」と主は言われる。

 

 

続きを読む "ユダの回復(エレミヤ書23章)" »

ユダの王に対する言葉(エレミヤ書22章)

聖書の箇所は、エレミヤ書22章1節から30節です。
●1節.主はこう言われる。ユダの王の宮殿へ行き、そこでこの言葉を語って、
●2節.言え。「ダビデの王位に座るユダの王よ、あなたもあなたの家臣も、ここの門から入る人々も皆、主の言葉を聞け。

 

主はエレミヤに「ユダの王の宮殿へ行き、そこでこの言葉を語って」と言われます。
この章では、四人の王が挙げられていますが、最初に挙げられたのは、この時代のユダの王は、21章からの流れで言えば、ゼデキヤ王のことでしょう。

 

ヨシヤ王が死んだそのすぐ後ではないかとされています。
主の裁きの告知は、国に対してでなく、個別の王に直接語られます。

 

 

続きを読む "ユダの王に対する言葉(エレミヤ書22章)" »

« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »