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2022年1月27日 (木)

賢人の言葉㈡(24章)

聖書の箇所は、24章23節から34節です。
●23節.これらもまた、賢人の言葉である。裁判でえこひいきをするのは良くない。
新改訳は、「これらもまた、知恵ある者による。さばくときに、人をかたより見るのはよくない。」です。

 

これらもまた知恵ある者の箴言です。
片寄ったさばきをするのは、よくないと言うことでしょう。
知恵ある者の三十句は終わりましたが、さらに付け加えられます。

 

●24節.罪ある者を正しいと宣言するなら/すべての民に呪われ、すべての国にののしられる。
新改訳は、「悪者に向かって、「あなたは正しい。」と言う者を、人々はののしり、民はのろう。」です。
●25節.罪ある者を懲らしめる人は喜ばれる。恵みと祝福がその上にある。
新改訳は、「しかし、悪者を責める者は喜ばれ、彼らにはしあわせな祝福が与えられる。」です。

 

23節以降は、裁判官に対する格言です。正しい裁判を民衆は望んでいますが、罪を犯したのが明確で誰もが知っているのに、裁判では無罪になったりすると、その悪しき者を責める者は喜ばれ、また祝福が与えられるのです。

 

●26節.正しい答えをする人は、くちづけをする人。
新改訳は、「正しい答えをする者は、そのくちびるに口づけされる。」です。

 

 

 

正しい答えをする者は、くちびるに、口づけするのです。
「そのくちびるに口づけされる。」と言うのは、人々に愛されると言う意味でしょう。

 

自ら発言するときは、準備の期間が与えられますが、「正しい答えをする者」ですから、人から言われたことに準備なく答える時に、正しく答えるには瞬時の判断が必要です。
その時に知恵のある返答をすれば、そのくちびるは人々に愛されます。

 

●27節.外ではあなたの仕事を準備し、畑を整え/それから、家を築くがよい。
新改訳は、「外であなたの仕事を確かなものとし、あなたの畑を整え、そのあとで、あなたは家を建てよ。」です。

 

家を建てるなど、お金のかかることは、自分の仕事を確かなものとし、畑も整え、生活基盤をしっかりと整えた上で行ないなさい、という戒めでしょう。

 

●28節.いいかげんに友人の証人となってはならない。自分の唇で惑わされたいのか。
新改訳は、「あなたは、理由もないのに、あなたの隣人をそこなう証言をしてはならない。あなたのくちびるで惑わしてはならない。」です。

 

ゆえなく、隣人に不利になる証言をしてはならない。
要するに、根拠のないうわさ話のように証言をしてはならないと言うことでしょう。
事情を知る人は、「何の根拠があって、そんなことを言うのだろう。」と言っているときがりますが、そのような証言をするようなことを私たち自身が犯さないようにしなければいけません。

 

●29節.「人がわたしにするように/わたしもその人に対してしよう。それぞれの行いに応じて報いよう」とは/あなたの言うべきことではない。
新改訳は、「彼が私にしたように、私も彼にしよう。私は彼の行ないに応じて、仕返しをしよう。」と言ってはならない。」です。

 

「彼が私にしたように、」ですから、おそらく、自分が彼から不正の言葉を受け、その苦しみを経験したので、彼にも同じ苦しみを与えるのではなく、仕返しをしてはならないと言っているのです。
すべきことは、相手の苦しみを知れば、それに寄り添うことなのです。

 

●30節.怠け者の畑の傍らを/意志の弱い者のぶどう畑の傍らを、通ってみた。
新改訳は、「私は、なまけ者の畑と、思慮に欠けている者のぶどう畑のそばを、通った。」です。
●31節.見よ、いらくさが一面に茂り/あざみが覆い尽くし、石垣は崩れていた。
新改訳は、「すると、いばらが一面に生え、いらくさが地面をおおい、その石垣はこわれていた。」です。

 

箴言は、何度も怠惰を警告し、勤勉で自分の手を動かすことを教えています。
「なまけ者の畑と、思慮に欠けている者」のぶどう畑のそばを通ってみたが、いばらが一面に生え、あざみがその地面をおおい、また、石垣は崩れていた。

 

その後にある人生の意味に、いしがきが崩れるような意味を与えられているのでしょう。

 

●32節.わたしはそれに心を向け、観察した。それを見て、諭しを得た。
新改訳は、「私はこれを見て、心に留め、これを見て、戒めを受けた。」です。

 

わたしはこの光景をみて心をとどめ、これを見て「神の御言葉には従う」教訓を得たと言うことでしょう。
要するに神の御言葉には従うことが大事なのです。

 

●33節.「しばらく眠り、しばらくまどろみ/手をこまぬいて、またしばらく横になる。
新改訳は、「しばらく眠り、しばらくまどろみ、しばらく手をこまねいて、また休む。」です。

 

怠け者の姿です。怠惰そのものです。

 

●34節.貧乏は盗賊のように/欠乏は盾を取る者のように襲う。」
新改訳は、「だから、あなたの貧しさは浮浪者のように、あなたの乏しさは横着者のようにやって来る。」です。

 

それゆえ、貧しさは浮浪者(盗賊)のように、乏しさは、横着者(盾を取る者=つわもの)のように、あなたにやってくるのです。

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