霊の法則、罪と死の法則
ローマの信徒への手紙8章2節を読みます。
●2節.キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。
キリスト教の教える救いとはわたしたちを罪の支配から解放して自由にすることです。
そして、福音とはその罪の支配(神から遠ざけようとする力)からわたしたちを救いだし解放する神の力である働きを告知する言葉でしょう。
神は、福音によってご自分の民を「罪と死の支配力」から解放されたのは、人間との交わりを復活させてその者に永遠の命を得させるためでした。
したがって、罪というのは国家の法律や社会の道徳や宗教の戒律に違反する行為のことではないのです。
わたしたち生まれながらの人間は神から離れて本性的に罪の力に支配されていますが、そのことが罪とは意識しないで、創造主である神の働きに背を向け、神の言葉を聴こうとしません。
その結果、(ここで命とは、霊的な意味での命を言う)命は神からのものですから、本来永遠のものなのです。ところが、神との交わりがなくなると霊的な命は生きることができないのです。肉の命が尽きればそれですべては終わりなのです。
だから、聖書の言う死とは霊的な死である命の源である神から切り離された状態を言っています。
わたしたち人間は「罪と死の支配力」、つまり、神から離反させよう、真理を見えなくさせようとするサタンに支配されているのが現実です。
しかし、神はキリストにあって、わたしたちの罪を贖い、罪の支配から解放する働きを成し遂げてくださったのです。
上記のローマ書8章2節の聖句は、そのことを言っているパウロの言葉です。
生まれたままの人間には、「罪と死の力」が支配しています。
しかし、パウロがよく使う言葉である「キリストにあって」という場では、キリストの民に「命の御霊の力」が支配力として働き、その者は罪と死の支配から解放され、命を与える神の働きを受け、神の子としての命、すなわち永遠の命を受けるのです。
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