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2017年7月15日 (土)

罪と死の法則

ローマの信徒への手紙8章2節を読みます。
●2節.キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。

この聖句は、パウロがローマの信者たちに送った手紙の一節です。

パウロは自分が、ひいては人間が罪の支配の下でいかに苦しんでいるかを述べて、「わたしはなんと惨めな人間なのか」と嘆き、「だれがわたしを救ってくれるでしょうか」と叫んでいるのですが、最後には、「わたしたちの主イエス・キリストによって神に感謝します」と感謝の叫びで終わります。(ローマ7・7~25)。

その感謝の叫び声の理由が上記の聖句です。

まさしく、「命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放」するのです。

ですから、罪と死の法則、罪の支配からの解放がキリストの救いと言えます。

神は命をもたらしますが、神から離反している我々はその命の根源から切り離されているので、死ぬしかありません。それを罪と死の法則というのでしょう。

キリストの福音を受け入れることは、神と人間の離反が回復して、正常な関係に戻る作業ですから、そのことによって、人間に罪から解放し命の御霊をもたらすのですが、それは、同時に我々を束縛する宗教とか病気や貧窮などの人生苦から解放することになるのです。

人間の悲惨な現状は、すべて神から離反していることに根源があるのです。

神から離反しているのはサタンの働き(サタンは人間を唆し、人間に真理が何かを隠して支配しようとしている。)で、そのことから派生して、その他のあらゆる罪が生まれるということでしょう。

パウロは「罪と死の法則」に支配されている惨めな状態からの人間の解放を救いとして、それをイエス・キリストによって与えてくださった神に感謝しているのです。

その救いを「命の御霊の法則」と言っています。

そしてこの救いによってもたらされる新しい人間は、瞬時に完成するのではなく、福音を受け入れた時から過程を経て新しい人間として完成するまで時間をかけて完成するのです。

その事態は御霊によってもたらされるのですが、御霊は神の御霊ですから、それはまさしく創造の働きです。

キリストの救いは、キリストを通して働く神の御霊の働きによって、罪と死の支配からわたしたちを解放しますが、その恵みを受けるのには、わたしたちの努力とか能力とか資格などは一切関係ありません。

キリストの御霊は、わたしたちを絶対無条件で、罪と死の支配から解放して新しい命(永遠の命)を与えてくださる霊だからです。

その約束が、次のイエスの言葉です。

「イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」(ヨハネの福音書11章25節から26節)。

神は万物を完成させるおいう目的をもって万物を創造されましたから、最終的に万物を完成させられるのです。
その創造の働きは、救いの働きです。神は終わりの日に救いを創造させられるのです。

その救いの働きを神はイエスにおいてなされたのです。

ナザレのイエスにご自身の霊を注いで地上で救いの働きをさせ、十字架につけられて死なれたイエスを復活させてキリストとして立てられました。

神はそのキリストに属する民に聖霊を注ぎ、その聖霊の働きによって世界中にキリストの福音が告知された後に、キリストが再臨し、完成されるのです。

ですから、約2000年前に始まった、生前のイエスの出来事、そして、今も聖霊によって働かれているキリストの御霊の働き全体が、神が終わりの日に成し遂げられる救いの働きで、終わりの日の創造と言えます。

その創造の内容は、キリストにある者をキリストの姿へと変容させ、キリストが再臨されるときに完成されることです。

ということでパウロは、十字架から復活されたキリストを、終わりの日に創造される新しい人間を代表する方として「終わりのアダム」と呼んでいます。

このように、罪に囚われた人間を罪から解放し、キリストに似た者に変容させ、完成させる全過程がキリスト教のいう救いということで、それが神の創造の働きのすべてだと言えます。

キリストの民は、そのことを告知するために選ばれたと言えます。

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