キリストの尊い血
ペトロの手紙一/1章 18節・19節を読みます。
●18節.知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、
●19節.きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。
神はキリストを死者の中から復活させて、その血によりわたしたちを「先祖伝来のむなしい生活」から贖われたのです。
もちろん、この先祖伝来のむなしい生活は、サタンに唆されて、神から離反したことによって起こった事態です。
キリストと言うのは、言い換えると復活によってキリストとされたイエスです。
そのイエスは十字架の上に血を流して死なれました。
その血によって、すなわちキリストの十字架上の死によって、神はわたしたちを贖われたのです。その神をクリスチャンは信じているのです。
贖うと言うのは、今の時代ではあまりないのですが、昔は奴隷や捕虜になっている者を身代金を支払って買い戻すことです。
神は創造のご計画から離反し、罪に陥った人を再びその罪を贖いご自分のもとに招き入れるために御子イエスをこの世に遣わされたのですが、聖書は、神がなされた、人間をその罪から救いあげる神の働きを贖いという用語を用いて語っています。
従って、贖いを言いかえると、罪からの解放・救出を意味します。
そのことを先の聖句は、神がわたしたちを「先祖伝来のむなしい生活」から救い出して、ご自分の家に連れ戻し、神の子として生きるようにしてくださる」神の働きと言っているのです。
そして、「贖い」は、「きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血」によって神がご自分の民を贖われる働きを成し遂げられたのです。
贖いの血は清くなければなりませんから、罪のない神の子キリストの血なのです。
神はユダヤ教と言う人間の宗教によって十字架で殺されたナザレのイエスを復活させてキリストとされ、 その血によってわたしたちの罪を一方的に、恩恵によって代価なく贖われたのです。
聖書の神は、日本で言う神とは少し違います。聖書の神は、わたしたち被造物を創造された方であり、全生命の源泉である方です。
全生命の源泉である神から、アダム以降わたしたちは離反していますので、わたしたちは罪と死の支配下に陥っていると言えます。
その罪と死の支配下からわたちたちを救いだして下さることができるのは、先祖伝来の宗教とか文化ではなく、全生命の根源であるキリストの神以外にはありません。
全世界のクリスチャンは毎週日曜日に、2000年前に御子イエスによってなされた福音を聞き、その御子イエスの十字架死と復活によってわたしたちを贖ってくださった神の救いの御業を信じ、感謝し、賛美しています。
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