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2017年5月20日 (土)

すべてのものの造り主

イザヤ書 40章28節を読みます。

●28節.あなたは知らないのか、聞いたことはないのか。主は、とこしえにいます神/地の果てに及ぶすべてのものの造り主。倦むことなく、疲れることなく/その英知は究めがたい。

この聖句は、イスラエルの預言者イザヤの言葉です。

イスラエルの預言者は、自分たちの神ヤハウェを、「とこしえにいます神、地の果てに及ぶすべてのものの造り主」と自覚していました。

これは、イザヤ個人だけでなく、イスラエル民族の数百年にわたる歴史から生まれた宗教体験と、バビロン捕囚という苦難の中で到達した宗教的境地です。

イザヤひいてはイスラエル民族は、自分たちの神ヤハウェは、永遠ですべてのものの造り主、つまり、英知を含め世界の一切を創造し統御しているかたであると信じていたのです。

聖書の世界で「神を信じる」とは、世界を創造し、その中で起こるすべての出来事を統御する意志が存在することを信じることなのです。

ですから、多神教の世界である日本の神のように人間とか自然が神になることなどあり得ないのです。根本的に神に対する認識が違うのです。

「とこしえにいます神」とは、世界の初めにおられて、すべてのすべてを創造され統御され、世界の終わりにおられて万物を完成させるかたです。

だから、この方を知り、この方の意志に従ってわたしたちが存在するとき、この塵のようなわたしの存在も永遠の意味をもつことになるのです。

このような神を信じないということは、わたしたちは無秩序・無意味・虚無の中を生きていることになり、その世界は暗黒の世界、混沌そのものです。

この創造者なる神が同時に、わたしたちを無秩序と無意味の恐怖、虚無から救い出して、移ろいやすい時間の世界(仏教でいえば無常の世界)から時間を超えた永遠の世界、つまり、わたしたちが造られた目的が完成した世界を与えてくださるのです。

そのことは、わたしたちの人生に意味を与えてくださることになります。

そして、キリストの十字架と復活はそのことを保証するのです。

これがキリストの福音で、その福音を世界の人々に告知するのが、先に救われたものの仕事と言えるのではないでしょうか。万人の救いも最初の一人から始まりますからね。

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