最後の敵
コリントの信徒への手紙第一15章26節を読みます。
●26節.最後の敵として、死が滅ぼされます。
人間がどうしても克服できない敵があります。それは死です。
死は最後の敵であり、現在の医学では 死を克服することはできません。
だから宗教があると思うのです。宗教は死からの解放を教えます。
ところがその解放は、死に対する内面の不安や恐怖からの解放であって、死の現実そのものをなくすわけではありません。
キリストは「死が滅ぼされる」と宣言します。
キリストをこの世に遣わされた神は、キリストを十字架死から復活させて、死を克服する神であることを証されました。
これは何を意味するかと言えば、キリストを復活させた同じ神が、最終的にキリストに属する者を死から復活させることによって、死そのものを滅ぼされたことを意味するのです。
神はキリストを信じる者の初穂としてキリストを復活させたのです。
ここにキリスト者の希望があるのです。キリストに結ばれて生きる者は、なお朽ちる肉の身体の中にありながら、賜っている聖霊によって、この将来の復活を確かな事実として現在に生きているのです。
キリストに結ばれて生きる者にとって、「死が滅ぼされる」という希望が御霊によって現実のものとなるから、それがこの世を生きる力となるのです。
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