死ぬはずの体をも
ローマの信徒への手紙8章11節
●11節.もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。
わたしたちは生まれつき死に定められた命を生きています。
誰でも、自分は、いずれは確実に死ぬということは分かっています。
しかし、若い時は自分が死ぬことを実感として受け入れることはできません。
それでも、60も過ぎますと、体力が衰え、今までの体に悪い生活習慣が原因となりいろいろな病気が発症します。
体のいろいろな箇所に故障が起こりますと、心は弱くなり、わたしなど毎日のように、平均寿命までの年数と過ぎ去った同年数を思い出して、残された人生は何と短いことかと今更のように自覚しています。
その上に、毎日の生活に生きがいを持つことができなければ、その確実に迫って来る死の圧力に負けて老人性鬱を発症するとか、暗くて辛い日々を悶々と送ることになるかもしれません。
神は、イエスの言葉を信じ、心に留める者には、この死ぬべき体の状況にかかわらず、その死を超えて生きる希望(=新しい命)を与えると言われています。
その希望は、キリストにあって賜っている御霊の命がもたらす希望です。
その御霊は、キリストを死者の中から復活させた方、父なる神の御霊です。
キリストに属するという言葉をよく使いますが、このような御霊によって、御霊と共に生きる命のことを言っているのでしょう。
約2000年前にイスラエルのナザレで生まれたイエスは、十字架上で殺されましたが三日後に復活しました。
そのイエスと共に生きる者はイエスに合わせられて、復活したイエスの体と同じ体を戴いて死んでも生きる(復活する)のです。
「もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。」(ローマ書8の11)とある通りです。
この「生かしてくださる」は「復活させてくださる」と同義ということです。
イエスの言葉を信じる者に内住される御霊は、その者にそのことの確信(信仰)を持たせて下さり、その者から、死への不安と怖れをぬぐい去ってくださるのです。
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