わたしの手や足を見なさい
ルカの福音書 24章39節
●39節.わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」
人間は肉体をまとって生きていますから、肉も骨もあります。
その点亡霊は肉体を持ちませんから、肉も骨もありません。
復活されたイエスは、イエスは十字架上で死んだことを弟子たちは知っていますから、その死んだと思ったイエスが目の前に現れたので、亡霊かと思い恐怖を盛ったでしょう。
恐れおののく弟子たちの前に現れた復活されたイエスは、ご自分の手と足を見せて、「わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい」といわれました。
そして、亡霊には肉も骨もないが、わたしにはそれがある、と言われました。
復活されたイエスが亡霊ならば、肉も骨もないのは当然です。
しかし、ここで弟子たちが証言する復活したイエスは霊ですが肉も骨もあるのです。
復活されたイエスの「霊の体」がどのような体であるのか、わたしには想像すらできません。
もともと人間は、肉と骨を具えていますが、霊的存在として創造されました。
エデンの園にある通り、人間はサタンに騙されて神に背いたので、人間の体は命の源である神との交流が断たれました。
命の源である神との交流が経たれると、死ぬべき体、すなわち、「朽ちる体」となりましたが、創造者である神は御自身の霊によって生きる人間に、肉と骨の体が滅んだ後に、新しい体、「朽ちない体」を与えると約束されました。
神は御子イエスの死によって、人間の背きの罪を贖った後、御子イエスを死人の中から「朽ちない体」を与えて復活させて、終わりに日にイエスに与えた「朽ちない体」と同じ霊の体をイエスの言葉を信じる者に与えると約束されました。
したがって、イエスの死からの復活は、終わりの日に起こる自分たちの復活を信じる者の「初穂」となるのです。
わたしたち人間は100%必ず死にます。しかしキリストにあって神の御霊と共に生きる者は、死後いつまでも体のない亡霊の世界(陰府=キリストを信じないままこの世を去った人たちが行くところ)に留まるのではなく、復活したイエスの身に起こったように、もはや朽ちることない「霊の体」をもらって復活するのです。
そして、わたしたちはそれを信じ待ち望むことに希望をもち、この世を生きるのです。
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