神の建物
コリントの信徒への手紙第一3章9節
●9節.わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです。
この「わたしたち」というのは、もちろん、キリストに属する者のことでしょう。
わたしたちキリストに属する者、いわゆるクリスチャンの生涯は、十字架の信仰という土台の上に建てられ、兄弟姉妹は聖霊の働きの中で、愛に満たされ、復活の希望を心に抱いて生きる生涯と言えないでしょうか。
標題の聖句はこのようなキリスト者を神の畑、神の家屋として表現しているのでしょう。
人生の土台は、神に背いているわたしたちのために死んでくださったキリストでしょう。
わたしたちは、自分の弱さ、失敗、 不安、卑しい本性などに直面して、その弱さゆえに罪を犯すわたしたちを罪の中から救いあげるためにキリストは死んでくださったのです。
キリストの言葉を信じる者は、キリストが十字架で亡くなられたように、キリストに合わせられて古い人間は死に、恩恵として神の御霊、聖霊がその人に臨まれてその人は新しい人間として生きるのです。
聖霊がその人に内住されることによって、その人の中で神秘が起こるのです。
聖霊は様々な働きをしますが、もっとも特色ある様相は愛だということです。
イエスが父なる神に持っておられた自己犠牲の愛、いかなる相手も無条件で受け入れ、敵をも愛する愛です。
この愛は人の倫理的努力から出るものではなく、聖霊の働きなのです。
その愛が最も働くのは、キリスト者の集まりであるエクレシアです。
聖霊は、神の国への約束の証です。来るべき栄光の証です。その栄光とは死者の中からの復活にあずかることです。
すなわち、この罪に沈んだ肉体の体に代えて新しい霊の体を、つまり、イエスが復活された時の体と同じ体を与えられて、この世を復活のキリストと共に生きることです。
わたしたちは必ず死にますが、そのあとにこのような復活があることを信じて、それを希望としてキリストを信じる者はこの世を生きるのです。
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