別の弁護者
ヨハネの福音書14章16節
「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。」
このイエスの言葉は、イエスが十字架に架けられる前夜に、弟子たちに語られた言葉です。イエスは、地上におられた間、弟子たちと寝食を共にして、教え、導き、助けられました。
文字通り生前のイエスは弟子たちの「同伴者」でした。
この聖句は、弟子たちだけを地上に残して世を去るにあたって、「別の弁護者=同伴者」を送ると約束されているのです。
この「別の弁護者」が誰であるかは、この聖句のすぐ後に、17節で「この方は真理の霊である」という言葉で説明されています。
復活されたイエス・キリストを通して、父なる神が遣わされる聖霊が、イエスの言葉を信じる者といつまでも一緒にいてくださるのです。
18節でイエスは、「わたしは、あなたがたを(十字架で殺されるが)みなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻ってくる。」と言っておられるからです。
ということで、「別の弁護者」というのは、霊という別の形でイエスの言葉を信じる者と一緒にいてくださるイエス御自身であるということになります。
この同伴者は、イエスの言葉を信じる者が、病床にあっても、老年になっても、人生のいかなる状況においても孤独にはさせない、いつまでもわたしたちと一緒にいると約束されているのです。
死んでいく身の人が、このような言葉を残して死んでいかれたのです。
この言葉のようなことが現実に起こったから、キリスト教は生まれ、今日まで生き残ったのです。
この遺訓が嘘であれば、もうとっくに、キリスト教は多くの新興宗教のように歴史から消えてしまったと思います。
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