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カテゴリー「テサロニケの信徒への手紙二を読む」の記事

2019年10月 1日 (火)

結びの言葉(3章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二3章16節から18節です。

 

●16節.どうか、平和の主御自身が、いついかなる場合にも、あなたがたに平和をお与えくださるように。主があなたがた一同と共におられるように。

 

●17節.わたしパウロが、自分の手で挨拶を記します。これはどの手紙にも記す印です。わたしはこのように書きます。

 

●18節.わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように。

 

著者は最後に、当時の手紙の結びの通例として、平安と恵みを祈る祝福の言葉を置いて、この手紙を結びます。

 

「自分の手で挨拶を記します」とわざわざ記しているのは、おそらく著者がこの手紙をパウロが書いたものと強調するために挿入したのではないでしょうか。

 

逆にこの手紙は本当にパウロが記したと言う意見の方は、当時パウロの手紙であるといって出回っている手紙があったから、この手紙が真実パウロのものとするためにこのような語句を入れたのだと言う見方をする方もおられます。

 

 

 

 

 

 

怠惰な生活を戒める(3章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二3章6節から15節です。

 

●6節.兄弟たち、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた教えに従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。

 

著者はパウロの名を借りて、より強く主イエス・キリストの名によって命じます。

 

それは、「怠惰な生活」をしている兄弟たちから離れなさい、という命令です。

 

この怠惰な生活というのは、怠けものというより、仕事をせずに(持ち寄る財産のない者は働いたでしょうから)、他の信徒がもちよった財産にたよって生活している者たちのことでしょう。

 

苦しみの中にいる信徒たちが血と汗を流して得たその財産にあぐらをかいている者たちがいたのです。

 

その人たちは、おそらく、もう、キリストの再臨が近い(世も終り)のだからそのような日常のことをするよりも、信仰的に、祈りに熱心になる方がよい、ということでしょうか。

 

著者はここで再び「わたしたちから受けた教え(言い伝え)に従わないでいるすべての兄弟を避けなさい」と言っています。詳しくは次節以降です。

 

 

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2019年9月29日 (日)

わたしたちのために祈ってください(3章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二3章1節から5節です。

 

●1節.終わりに、兄弟たち、わたしたちのために祈ってください。主の言葉が、あなたがたのところでそうであったように、速やかに宣べ伝えられ、あがめられるように、

 

著者は、他のパウロの手紙のように、主の言葉が速やかに宣べ伝えられ、あがめられるように、祈ってほしいと願っています。

 

●2節.また、わたしたちが道に外れた悪人どもから逃れられるように、と祈ってください。すべての人に、信仰があるわけではないのです。
著者は、「終わりに」としてこの手紙の結びに入ります。

 

 

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2019年9月27日 (金)

救いに選ばれた者たちの生き方(2章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二2章13節から17節です。

 

●13節.しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについ て、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする“霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。

 

サタンの働きに惑わされて「自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかった」(10節)ので、滅びていく世の人々に対して、あなたがたテサロニケの兄弟たちは「“霊”の力と、・・信仰とによって・・救われるべき者の初穂としてお選びになったから」神に感謝せずにはいられない、としています。

 

救いが、“霊”の力と真理の信仰と選びであることに注意したいです。

 

この真理の信仰の真理とは、福音のことでしょう。

 

そして、現在信じてキリストに属するようになった民のことを、終末時に救われて完成される神の民全体の「初穂」と呼んでいます。

 

このような呼びかけを見ると、主の日が来ている、キリストの来臨は近いと言う切羽詰まった状況にあることが分かります。

 

 

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不法の者についての警告(2章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二2章1節から12節です。

 

この2章の主題は、「わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについて」(1節)です。

 

テサロニケの集会はキリストの来臨待望に動揺していました。

 

この手紙の著者は、自分が正しいと信じる来臨待望をこの手紙に書きます。

 

テサロニケの人たちの動揺の内容は2節です。

 

●1節.さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。

 

キリストはやがて来臨され、そのときにキリストに結ばれた者がキリストの周りに集められ空中に引き上げられます。

 

キリストにある者の復活と救いの完成です。

 

 

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2019年9月25日 (水)

キリスト来臨と裁き(1章)

聖書の箇所は、テサロニケの信徒への手紙二1章1節から12節です。

 

この手紙の著者は第一書簡と同じように、手紙としての体裁(1章1節と2節)を取った後、宛先の人たちへの賞賛と感謝の言葉 (1章3節から12節)が続きます。

 

この第二書簡では、その感謝の部分が直ちに来臨問題についての著者の思想の表明となっています。

 

第一章はキリスト来臨の際の神の報復が主題となっています。

 

●1節.パウロ、シルワノ、テモテから、わたしたちの父である神と主イエス・キリストに結ばれているテサロニケの教会へ。

 

●2節.わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。

 

手紙の形式として、書き出しの挨拶です。著者の気持ちがこもっている挨拶の言葉だと思います。

 

 

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2019年9月23日 (月)

前置き(テサロニケの信徒への手紙二

ペトロを初めとするイエスの直弟子たちが、イエスの復活顕現を体験した後、エルサレムに集まり復活したイエスが栄光の中に支配者として再臨されるのを待ち望んでいました。

 

しかもそれは差し迫ったものであると強く認識していたのでしょう。

 

それは、最初に立ち上げられたエルサレムの共同体では、信徒は財産をすべて処分して持ち寄って共同生活をしたという事実によって確認出来ます。

 

そして、それはイエスの生前の教えの中にそのことを示す何らかの言動があったのだと思いますが、迫害と苦難の中で組織を守っていくのに必要なことであったともいえます。それほどその頃の社会情勢は乱れた、混とんとしたものであったのでしょう。

 

何も無ければ、彼らが突然そのように再臨が差し迫っているという強い待望を持つようなことはなかったと思います。

 

ましてや、財産をすべて処分して持ち寄って共同生活をするなんて考えられません。

 

二つのテサロニケの信徒への手紙は当時のキリストの再臨を待ち望む信者を証言する文書として重要視されています。

 

テサロニケ第一書簡は、使徒パウロ自身の手によらない書簡です。

 

 

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